受付中 蜜の甘みとしっとり食感 熟成焼きいもファンド

伝統と最新技術で育む「蔵出しベニーモ」をお届け

一口金額
30,000円
募集総額
6,000,000円
事業者名
株式会社なかせ農園
参加人数
6人
地域
熊本県 菊池郡大津町
分野
農業・畜産・林業
募集期間
2025年10月23日~2026年3月31日
特典
1口につき、「蔵出しベニーモ」冷凍焼きいも1.5kg​(送料・税込6,000円相当)
特典の詳細を見る
本匿名組合契約の名称 熟成の極み「蔵出しベニーモ」ファンド
営業者 株式会社なかせ農園
出資金募集最大総額(口数) 6,000,000円 (200口)
出資金募集最低総額 3,000,000円
申込単位(1口あたり) 30,000円/口 (内訳:出資金30,000円)
(上限口数:200口)
会計期間 2026年4月1日~2030年3月31日
決算日 第1回 2027年3月31日
第2回 2028年3月31日
第3回 2029年3月31日
第4回 2030年3月31日
第5回 2031年3月31日
報告日 決算日から90日以内
分配日 決算日から120日以内
決済方法 (1)お振込み
お申込後、当社からお送りするメールに記載の金融機関口座へお振込みください。
(2)クレジットカード決済(以下のカードに対応)
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ファンド対象事業

本匿名組合契約に基づき、営業者が行うすべての事業(さつまいもの生産・販売等)のことをいいます。
 

資金使途

ファンド資金は、以下のとおり使用いたします。
項 目 金 額
運転資金 5,000,000円
業務委託費(最大) 1,000,000円
合  計 6,000,000円
 

事業計画

今後の事業計画は以下のとおりです。ただし、営業者及び取扱者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。
 
1. 事業計画上の売上について
事業計画上の累計売上金額(税抜)、本匿名組合契約におけるリクープ売上金額(税抜)は下記のとおりです。
 

前期実績 2024年8月期 税抜 90,248千円
損益分岐 4年間 税抜 425,531千円
事業計画 4年間 税抜 530,000千円
スクロールしてご覧ください。
 
(内訳:1〜4年目)
  1年目 2年目 3年目 4年目
事業計画
(売上金額)
120,000千円 130,000千円 140,000千円 140,000千円

 

2. 事業計画上の実施施策(運営の方針)について
営業者は設立11年目の会社です。創業以来、さつまいもの生産販売及びそれに付随する業務を行い、実績を積み上げてきました。今後は以下の施策の実施を進めることで、事業計画の達成を図ります。

a. 長期熟成さつまいもの生産
営業者は従前よりさつまいもの生産を行っており、既に生産に必要な栽培技術、原材料の仕入先、生産設備、生産技術を有しております。自社栽培面積の拡大により収穫量を増やすとともに、熟成技術の向上により高品質の長期熟成さつまいも「熟成ベニーモ」を生産します。

b. 就労継続支援A型との事業連携
関係会社㈱Rezou(代表を兼任)の行う就労継続支援A型事業所と連携して製品袋詰めの一部を内製化することで付加価値を上げ、卸売価格の向上を図ります。

分配計算式

匿名組合員への1口あたりの分配金額は、以下の計算式により算定いたします。
なお、1口あたりの分配金に円未満の端数が生じた場合は、端数を切り捨てて算定いたします。

リクープ前:
売上金額(税抜)×1.41%÷200口×1口

リクープ後:
リクープ売上金額(税抜)×1.41%÷200口×1口+(売上金額(税抜)-リクープ売上金額(税抜))×1.15%÷200口×1口
 
※リクープ

匿名組合員にとっての損益分岐点のことをいいます。本匿名組合契約に基づく分配金額の合計が匿名組合員からの出資金と同額になることです。

金銭による分配金額のシミュレーション

本匿名組合契約における金銭による分配金額のシミュレーションは以下のとおりです。
なお、シミュレーションの目的は、本匿名組合事業の売上に応じた分配金額を予想することにあります。
したがって、売上を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。

(1口30,000円を出資の場合)

本匿名組合契約の対象事業の売上計画
4年間 売上金額 分配金額 償還率 源泉徴収後
償還率
損益分岐前 ¥212,765,958 ¥15,000 50.0% 50.0%
損益分岐 ¥425,531,915 ¥30,000 100.0% 100.0%
事業計画 ¥530,000,000 ¥36,006 120.0% 115.9%
スクロールしてご覧ください。 
 
(注1)匿名組合員に対する出資1口あたり分配金額は、上記に記載の算出式に基づいて計算されます。

(注2) 表中の償還率は、次の算出式によって計算される全会計期間に係る1口あたり分配金額の合計額を基にした償還率であって、年率ではありません。
1口30,000円の出資金に対し、1口分配金額が30,000円となる時点を償還率100%としています。
匿名組合員に対する出資金1口あたり分配金額/30,000円

(注3) 匿名組合員への損益の分配について、利益が生じた場合は当該利益の額に対して20.42%(復興特別所得税0.42%含む)の源泉税徴収が行われます。なお、将来税率が変更された場合には、変更後の税率により計算が行われます。また、利益とは出資者に対する分配金額が匿名組合出資金額を超過した場合における当該超過額をいいます。したがって、匿名組合員に対する分配が行われても、利益が生じるまでは源泉徴収は行われません。

蜜の甘みとしっとり食感 熟成焼きいもファンドの締結については、以下のような留意点およびリスクがあります。

1. 債務超過のリスク
営業者は募集開始日の直前期における決算書上、債務超過ではありませんが、今後、債務超過に陥った場合には、次のような不利益を被るリスクがあります。まず、債務超過の営業者は新規の借入ができない可能性があります。また、取引先との取引継続に支障が生じる可能性があります。次に、債務超過は、営業者の破産、民事再生、会社更生又は特別清算等の各手続きの開始原因であり、営業者についてこれらの手続きの申立てがあると、本匿名組合契約は直ちに終了します。さらに、債務超過の場合、営業者の資産に対して債権者による仮差押命令が発令される可能性が高くなります。仮差押命令が発令された場合、取引先との取引に支障が生じたり、金融機関からの借入等に関して、期限の利益が喪失する等により、支払不能となり事業継続に支障をきたす可能性があります。また、仮差押命令が発令されると、本匿名組合契約は直ちに終了します。いずれの場合にも、出資金の全部が返還されないリスクがあります。

2. 営業者の倒産に関するリスク
今後の事業の状況如何によっては、営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生していたとしても、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、各分配日において分配金額の上限を超過し翌分配日以降まで繰越留保されている分配金の支払い、又は出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権をいいます。以下同じです。)には、何ら担保が付されていません。また、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。

3. 資金調達のリスク
営業者は本匿名組合事業の必要資金を本匿名組合契約による出資金でまかなう計画です。したがって、本匿名組合契約での資金調達が滞る場合、事業計画通りに本匿名組合事業を開始することができないリスク及び事業計画の売上規模が縮小するリスクがあります。なお、本匿名組合契約での資金調達の状況により、金融機関からの借入やリース契約等で資金調達を行い、本匿名組合事業を開始する可能性があります。

4. 経営陣の不測の事態に係るリスク
本匿名組合事業について、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業の運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対しまして、本匿名組合契約では各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。

5. 大地震・大津波等の自然災害のリスク
大きな地震や津波、台風等の自然災害等に起因する要因により、事業の継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。

6. 風評被害によるリスク
伝染病、放射能汚染等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。

7. 許認可等に関するリスク
本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後かかる許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。

8. 訴訟等に関するリスク
営業者の事業活動において、製造物責任、環境保全、労務問題、取引先等との見解の相違等により訴訟を提起される、又は訴訟を提起する場合があり、その動向によっては営業者の事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、訴訟等が行われることにより、営業者の社会的信用等に悪影響を及ぼすリスクがあります。

9. 本匿名組合契約未成立のリスク
取扱者が営業者に対して出資金を送金する前に、本匿名組合契約が終了した場合、募集期間が終了したにもかかわらず、申込者からの出資金額が出資金募集最低総額(3,000,000円)に満たなかった場合には、本匿名組合契約は遡って未成立とみなします。この場合、既に支払われた出資金及び取扱手数料は速やかに返還しますが、分配を受けることはできません。その際、当該出資金及び取扱手数料の返還にかかる振込手数料については申込者にご負担いただきます。

10. 生産に関するリスク
本匿名組合事業の商品の生産については、原料の調達状況、設備の稼働状況、不慮の事故、天災・伝染病その他の不可抗力等により、想定を大幅に下回る可能性があります。この場合、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

11. 販売に関するリスク
本匿名組合事業で販売する商品については、営業者の判断の下で販売されますが、販売時の景気動向、市場の需給状況、天災・伝染病その他の不可抗力等により、予定単価及び予定量を大幅に下回る可能性があります。この場合、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

12. 食中毒が生じるリスク
本匿名組合事業において食中毒が発生し、営業停止等の措置がとられ、営業活動ができないリスクがあります。また、食中毒が生じた場合、その後の営業者の事業に著しい悪影響を及ぼすリスクがあります。

13. 兼業に関するリスク
営業者の代表者は株式会社Rezouの代表者として活動に携わっていることから、営業者の代表者が同社の活動に労力・時間等を割かれる結果、本匿名組合事業の計画遂行に悪影響を及ぼすリスクがあります。

14. 特典の進呈に関するリスク
営業者は匿名組合員に対し、特典の進呈を行うことを予定しておりますが、事情により特典の進呈を行うことができない、又は、変更するリスクがあります。

15. 事実の調査に関するリスク
取扱者が行う事実の調査は、取扱者独自の水準に基づき実施される調査であり、また、入手資料及び営業者への質問の回答について、すべて真実であることを前提としておりますが、事実の調査が誤るリスクがあります。また、取扱者の事実の調査に基づくファンド組成の判断は、匿名組合員への分配金額や出資金の返還を保証するものではなく、営業者の事業計画や、営業者が破産等しないことを保証するものではないことにくれぐれもご留意下さい。
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■1口につき、「蔵出しベニーモ」冷凍焼きいも1.5kg【500g(3~4本)×3袋】
(送料・税込6,000円相当)
出資者の皆さまのために、特別に生産者自らが研究した方法で焼き上げた「蔵出しベニーモ」を募集終了後会計期間中にお届けいたします。
 

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保存方法:要冷凍 -18℃以下で保存してください
加熱調理の必要性:加熱済みですので、解凍してそのままお召し上がりいただけます

 


【美味しい食べ方】
<温めて>
・袋から取り出し、耐熱皿などに並べて加熱してください。
・オーブントースター:4〜5分(1本あたり)
・電子レンジ(500W):2〜3分(1本あたり)
※芋のサイズや個数によって加熱時間は多少前後します。加熱が足りない場合は、様子を見ながら追加してください。

<冷やして>
・常温で自然解凍し、5分程度を目安にお召し上がりください。
・芋のサイズや室温によって解凍時間は変わります。様子を見ながら調整してください。
・半解凍のままでも、シャーベット風スイーツとしてお楽しみ頂けます。
※バニラアイスなどと一緒にお召し上がり頂くのもおすすめです。

[注意事項]
・皮ごとお召し上がり頂けますが、皮に含まれるヤラピンやクロロゲン酸により苦味が生じる場合がございます。また一部硬い部分が含まれる可能性もある為、お好みで皮をむいてお召し上がりください。
・解凍後の再冷凍はできません。
・解凍後は密封して冷蔵庫に保存の上、2日以内にお召し上がりください。
 
(注1) 特典は、営業者の都合により内容が変更される場合や実施ができなくなる場合もあることをご留意ください。
(注2) 特典の詳細につきましては、募集終了以降、別途ご連絡いたします。
(注3) 海外への発送はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
本ファンドは、熊本県菊池郡大津町でオリジナルブランドさつまいも「蔵出しベニーモ」の生産・販売を行う株式会社なかせ農園の持続的な成長と地域との共創を応援するファンドです。

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今回ファンドで集める資金は、農地拡大や農福連携の推進による事業伸展を目指すための運転資金として活用します。

「地域農業の発展」と「社会課題解決」の双方に貢献する取り組みへ、出資を通じて参加しませんか?
 
■出資者特典のご紹介
長期熟成で引き出した蜜のような甘みとしっとりとした食感が特長の「蔵出しベニーモ」。
全国規模の品評会でも最高賞を受賞したこのさつまいもを、生産者自らが研究した方法で焼き上げ、焼きいもとしての美味しさを最大限に引き出しました。
 
■1口につき、「蔵出しベニーモ」冷凍焼きいも1.5kg【500g(3~4本)×3袋】
 
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■ご確認ください■
本ファンドは、ミュージックセキュリティーズ株式会社が取扱者として募集する『熟成の極み「蔵出しベニーモ」
ファンド』と合わせて6,000,000円の募集を計画しております。2つのファンドの合計出資額が当該金額に達した場合、募集を終了いたします。このため、本ファンドの「集まっている金額」は、2つのファンドの合計額となるよう随時情報を更新しております。
また、6,000,000円を超えてお申し込みがあった場合、お申し込みのキャンセルをさせていただくことがございます。この場合には、メールにてお知らせいたします。何卒ご了承をお願いいたします。


「なかせ農園応援プロジェクト」
なかせ農園の取り組みを『投資』・『寄附』・『購入』からお好きなカタチで応援いただける仕組みです。
▶「なかせ農園応援プロジェクト」ページはこちら

 

事業者紹介

株式会社なかせ農園は、阿蘇の火山灰土壌と清らかな名水に恵まれた熊本県菊池郡大津町で、昔からの特産物であるさつまいもを生産・販売する農業法人です。
 

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「テクノロジーと自然との調和を拠り所とした農業」をテーマに、最新技術と伝統的な栽培方法を組み合わせて、農薬や化学肥料の使用を最小限に抑えた栽培を実施。

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2024年には、「勘」や「経験」に頼ってきた伝統的な栽培方法をITの活用で再現性ある技術へと進化させた取り組みが評価され、「くまもとDXアワード」大賞を受賞しています。
 

『蔵出しベニーモ』について
「蔵出しベニーモ」は、独自の技術で長期熟成し、蜜のような甘みとしっとりとした食感を生み出したオリジナルブランドの熟成芋です。

栽培品種は「べにはるか」で、貯蔵期間が長いほど糖度が高まる特長を持ちます。
また、熟成期間中に水分を保ちやすい品種の為、みずみずしさと甘さを併せ持ち、消費者からは「自然な甘さと香りに引きつけられる」、「焼き芋にしたときの蜜芋感がクセになる」など、多くの支持を得ています。


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全国的にも高い評価

「蔵出しベニーモ」は、日本最大級の品評会「日本さつまいもサミット」で「ファーマー・オブ・ザ・イヤー」・「サツマイモ・オブ・ザ・イヤー」を連続受賞しました。品質とブランド力が全国的に認められています。
 

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甘さの秘訣は、受け継がれてきた熟成ノウハウ
大津町では、昔から山肌を削った熟成庫を使用してさつまいもの熟成が行われてきました。
なかせ農園もその伝統と先代からのノウハウを受け継ぎ、明治初期の土壁型の蔵をモデルにした大型の環境制御型貯蔵倉庫を整備しています。

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この倉庫では、温度・湿度・CO₂濃度を最適に管理し、年間を通じて安定した熟成を実現しています。

ここで60日以上、約1,500時間かけて熟成させることで、でんぷんが糖に変化し、平均糖度30度以上、最高40度に達する濃厚な甘さを実現。
蜜のような甘みとしっとりした食感は、多くのファンを魅了しています。
 
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焼き上げると蜜があふれ、果肉は透明度のある黄金色に輝きます

 

品質を支える管理体制

同じ品種であっても、土壌や肥料設計、熟成方法などによって味わいは大きく変わります。

なかせ農園では、約70枚の畑ごとの土壌データをクラウド上で一元管理し、1枚1枚に最適な肥料を独自に設計することで、どの畑でも同じ味わいの「蔵出しベニーモ」を生み出しています。

さらに、熟成過程での厳密な温度・湿度管理、高性能センサーで環境を常時モニタリングするなど、データに基づいて最適な熟成状態を維持することで、安定した品質と抜群の美味しさを実現しています。

 

熊本地震を経て、再出発と成長の道へ

なかせ農園は、もともと家族経営の小規模農家として、さつまいもだけでなく大根や里芋なども栽培し、市場へ出荷を行っていました。

現代表・中瀬靖幸氏の都内民間企業からの就農を機に、経営方針の見直しを進めていた矢先、2016年4月に熊本地震が発生。
50年以上にわたりさつまいもの熟成に使用してきた伝統的な蔵や、出荷を行う選果場などが甚大な被害を受け、一時は廃業も考えざるを得ない状況に陥りました。

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しかし、中瀬氏は「地域の特産であるからいも(さつまいも)で再び復興を」と決意し、被災からわずか4ヶ月後の2016年7月、150年以上続く家族経営から脱却して法人化。組織的な経営体制への転換を果たしました。
 
さつまいも専業化と増産体制の確立
熊本地震を機に、被災後に残された経営資源を最大限活用するため、他の作物との多品目栽培をやめ、さつまいもの生産のみに集中する事業方針へと大きく舵を切りました。

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そして、使えなくなってしまった既存の蔵の代わりに、現在使用する、温度・湿度・CO₂濃度を最適に管理できる環境制御型貯蔵倉庫を再建。安定した品質での年間を通じた出荷体制を整えました。

また、地域のさつまいも農家の耕作面積は2-3ha(ヘクタール)ほどが一般的である中、なかせ農園は事業再建のため、損益分岐点となる「10ha以上」の経営規模を目指して面積を拡大。
2011年度4haだった面積は、2018年度に7.7ha、2024年度に13haへと拡大しました。
 
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農福連携の推進
経営規模が拡大していく中で、地域に根差した持続可能な農業の実現に向けて、障がいのある方の正社員雇用を開始。

また、収穫・選別・選果・苗づくりなどほとんどの工程を近隣の就労継続支援事業所と連携し、「人材不足の解消」と「障がい者の就労機会の創出」を両立する『農福連携』に積極的に取り組んでいます。

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2024年には、熊本地震の被災を経て、障がいのある方とともに地域特産品を復興させた取り組みが創造的復興として評価され、「ディスカバー農山漁村の宝」全国優良事例に選定。首相官邸で総理大臣から直接表彰も受けました。
 
実際に10年近く働くスタッフ(20代・知的障害)の声
「支援学校の実習でなかせ農園を体験して、今は芋洗いや運搬の仕事をしています。最初は不安もあったけど、自分のペースで働けること、何度も繰り返して『できた』と思えることが自信につながっています。自分でできることが増えていくのがうれしいです。こうした『働く喜び』を感じる人が増えることこそが、農福連携の一番の価値だと私たちは考えています。」

事業の展望

熊本地震以降の経験と経営基盤をもとに、さらなる事業拡大と新しい挑戦に踏み出します。
 
さつまいもの生産拡大と販路の広がり
これまで作付面積を拡大してきましたが、今後も年間0.5haずつの拡大を目指します。
さらに、現在行っている選果場の整備により、出荷能力は約1.5倍に向上する計画です。
これにより、これまで対応できなかった輸出案件や大規模な産直ニーズ、加工品製造、消費者向け商品の展開に取り組んでまいります。

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就労継続支援A型事業所「ReZou」の立ち上げ
2026年1月頃に、農園内に就労継続支援A型事業所「ReZou」の開所を予定しており、農福連携の取り組みをさらに拡大していきます。

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ここでは、障がいのある方々が新しい選果場で、選別・袋詰め・ラベル貼りなど仕事の幅を広げながら働くことができ、慣れてきた方には収穫補助や加工品づくり、さらにはデータ入力などのパソコン業務など、より幅広い工程を行ってもらいます。

こうして、「仕事を任せる人」ではなく、「共に価値を生み出す仲間」として成長していける環境を整えます。
 

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事業者からのメッセージ

私たちにとって、熊本地震は大きな転機でした。
貯蔵倉庫は壊れてしまったが、作ったさつまいもは貯蔵しないといけない。当時の、これからどうしていけばよいのかわからなくなった感情は今でも鮮明に覚えています。
 
そのような中で再建を決断した理由の一つに、当時なかせ農園で働きたいと言ってくれた1人の男の子がいます。
熊本地震の前後で、地域の支援学校から職場体験として働きに来てくれていた彼が、「なかせ農園が良い」と言って、卒業後すぐに就職を希望してくれました。
私たちを、そして農業を選んでくれたことが嬉しく、彼が来てくれるのであれば私たちは再建できると直感で感じました。
初めての家族外雇用。壊れた建物の中で一緒に働き始めた彼の雇用を守るためにも現在の経営方針に舵を切る必要がありましたし、このときの経験が現在の農福連携の考えに繋がっているようにも思います。
 
大きな融資を受けての再出発となり、当時は新しい建物が建ったり再建が進むことへの喜びよりも、これまでの人生で抱えたことのない借入をすることへの恐怖が大きかったですが、それでも、一歩ずつ事業を積み重ね、前年度にはひとつの目標としていた年商1億円を達成することができました。
これからも歩みを止めることなく、さらなる事業拡大と農福連携の推進を通じて地域とともに成長していくために、事業投資型クラウドファンディングで皆さまから応援をいただくことには大きな意味があると思っています。
 
皆さまの応援が、地域の畑を未来につなぐ力となります。一人でも多くの皆様と一緒に想いを実現してくことができますと幸いです。
 

株式会社なかせ農園
代表取締役 中瀬 靖幸

 

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営業者紹介

株式会社なかせ農園
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【沿革】
1999年 技術・規模・経営において、地域農業を牽引する農家に与えられる「認定農業者」に認定。
2003年 環境に優しい農業に取り組む農業者を対象に与えられる「エコファーマー」に認定。
2014年 六次産業推進事業計画の認定を取得。
2019年7月 農福連携の取組みが九州農政局に優良事例として紹介。
2020年1月 安全で品質の良い農産物を生産する農家及び農産物に与えられる国際レベルの第三者認証「GLOBAL Good Agricultural Practice 個別認証」を取得。
2021年12月 熊本県農業コンクール大会「新人王部門 優良賞」を受賞。
2023年2月 日本さつまいもサミット「ファーマーオブザイヤー2022-2023」を受賞。
2024年2月 日本さつまいもサミット「サツマイモオブザイヤー2023-2024(あまはづき部門)」を受賞。
2024年8月 「くまもとDXアワード2023」 大賞を受賞。
2024年12月 「ディスカバー農山漁村の宝アワード」第11回 ビジネスイノベーション部門 全国優良事例に選定・受賞。
 
公式HP:https://www.nakase-nouen.com/

営業者概要
2025年9月30日現在
商号 株式会社なかせ農園
所在地 熊本県菊池郡大津町大字岩坂578番地
事業内容 甘藷(さつまいも)の生産・販売
設立日 2016年7月1日
代表者 中瀬 靖幸
決算日 8月31日
 

代表者紹介

代表取締役 中瀬 靖幸
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大学卒業後、東京の出版社にて書店営業に従事。その後2012年に、150年以上続く家族農園へ戻り、就農。
2016年の熊本地震により貯蔵施設が全壊するも、同年に法人化を果たし、大型貯蔵施設の整備を進め経営基盤を強化。2020年に「GLOBAL G.A.P個別認証」を取得、2021年に代表権を継承。同年「熊本県農業コンクール新人王部門 優良賞」を受賞。さらに、2023年には農林水産省認定資格「農福連携技術支援者」を取得。また、土壌医検定2級も保有。
元出版社営業マンとして培った営業・広報力を活かして、地域に根差した農福連携やDXを推進し、持続可能で競争力の高い農業経営を展開している。
 

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左:中瀬靖之氏 右:中瀬氏とともに農園を経営する、弟の中瀬健二氏

 
 
2025年10月23日 17:00募集を開始いたしました。

初めまして。株式会社なかせ農園の代表、中瀬靖幸です。
熊本県大津町で、150年の歴史を持つさつまいも産地の再生と継承に取り組んでいます。

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2016年の熊本地震では、貯蔵庫や選果場が大きく損壊し、一時は廃業も考えざるを得ませんでした。
それでも、「特産品のさつまいも栽培を続けたい」「伝統的な熟成芋を絶やしたくない」という想いで再建を決意しました。

壊れた建物の中で最初に共に汗を流してくれたのは、地域の支援学校を卒業した一人の青年。
彼との出会いが、障がいのある方々と共に働く“農福連携”という新たな道の始まりでした。

復興の中で新たに整備した熟成用の貯蔵庫では、温度・湿度を厳密に管理しながら「蔵出しベニーモ」を熟成させています。
蜜のような甘みとしっとりした食感は全国でも高く評価され、「サツマイモ・オブ・ザ・イヤー」など全国の品評会で連続受賞しました。

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しかし、私たちが誇りに思うのは、味だけではありません。
まっすぐに仕事に向き合い、丁寧に芋を扱うスタッフたちの姿こそ、なかせ農園の原動力です。

今回のクラウドファンディングでは、事業拡大と農福連携をさらに強め、誰もが安心して働ける仕組みを広げることを目的としています。
新たに立ち上げる就労継続支援A型事業所「ReZou」では、地域の障がい者が農業の現場で自分の力を発揮できるよう、
選果や袋詰め、苗づくりなどを通じて、それぞれの得意を生かせる環境を整えていきます。

「働くことを通して、自分らしさを見つける場所をつくりたい」

それが、震災から生まれた私たちの“創造的復興”の形です。



皆さまの応援が、地域の畑を未来につなぐ力になります。

どうかこの歩みに、温かなご支援をお願いいたします。

株式会社なかせ農園
代表取締役 中瀬 靖幸

 

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forum出資者コメント
奈良県 2025.10.23
皆さんに愛される商品を期待しています。
熊本県 2025.10.23
応援します。
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