受付中 熊本 東海大学発 未来の健康を育む乳酸菌ファンド

記憶力・健康寿命のサポートに挑む!乳酸菌ベンチャーを応援

一口金額
10,000円
募集総額
6,000,000円
事業者名
株式会社プロバイオ
参加人数
124人
地域
熊本県
分野
食品製造、酒、小売
募集期間
2025年3月31日~2025年9月30日
特典
・出資者全員:自社ECサイトで使える1,000円OFFクーポン
・口数に応じて:豆乳ヨーグルトスムージーや豆乳ヨーグルトアイスクリームなどをお届けいたします。
特典の詳細を見る
本匿名組合契約の名称 熊本 東海大学発 未来の健康を育む乳酸菌ファンド
営業者 株式会社プロバイオ
出資金募集最大総額(口数) 6,000,000円 (600口)
出資金募集最低総額 -
申込単位(1口あたり) 10,000円/口 (内訳:出資金10,000円)
(上限口数:300口)
会計期間 2025年10月1日~2030年7月31日
決算日 第1回 2026年7月31日
第2回 2027年7月31日
第3回 2028年7月31日
第4回 2029年7月31日
第5回 2030年7月31日
報告日 決算日から90日以内
分配日 第2回決算日から120日以内
決済方法 (1)お振込み
お申込後、当社からお送りするメールに記載の金融機関口座へお振込みください。
(2)クレジットカード決済(以下のカードに対応)
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ファンド対象事業

本匿名組合契約に基づき、営業者が行う乳酸菌由来製品製造・販売事業のことをいいます。
 

資金使途

ファンド資金は、以下のとおり使用いたします。
項 目 金 額
運転資金 5,000,000円
業務委託費(最大) 1,000,000円
合  計 6,000,000円
 

事業計画

今後の事業計画は以下のとおりです。ただし、営業者及び取扱者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。
 
1. 事業計画上の売上について
事業計画上の累計売上金額(税抜)、本匿名組合契約におけるリクープ売上金額(税抜)は下記のとおりです。
 

前期実績 2024年7月期 税抜 443千円
損益分岐 4.8年間 税抜 90,909千円
事業計画 4.8年間 税抜 147,199千円
スクロールしてご覧ください。
 
 
(内訳:1〜5年目)
  1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
事業計画
(売上金額)
12,588千円 23,377千円 30,353千円 37,025千円 43,854千円
スクロールしてご覧ください。
 

 

2. 事業計画上の実施施策(運営の方針)について
営業者は設立4年目の会社です。創業以来、乳酸菌研究と乳酸菌由来製品の開発製造販売及びそれに付随する業務を行い、実績を積み上げてきました。今後は以下の施策の実施を進めることで、事業計画の達成を図ります。

a. スーパー・百貨店での販売に向けた営業
営業者は、従前より乳酸菌由来製品を開発しており、生産に必要な原材料の仕入先、生産設備、生産技術を有しております。スーパーや百貨店での取り扱いを増やすことで売上拡大を図ります。

b. ホテル・介護施設での販売に向けた商品の開発
営業者は、業務用製品(豆乳ヨーグルト、菌粉末)の開発を既に進めています。ホテルや介護施設などへの営業活動等を行うことで、ソイペディオ菌の有する機能と親和性の高いお客様を有する事業者への販売を促進します。

c. 新商品の生産販売
本匿名組合契約の対象事業には、新商品の生産販売が含まれます。機能性表示取得後、ソイペディオ菌の持つ機能性を明確にした新商品を開発し、販売を進めていく予定です。

分配計算式

匿名組合員への1口あたりの分配金額は、以下の計算式により算定いたします。
なお、1口あたりの分配金に円未満の端数が生じた場合は、端数を切り捨てて算定いたします。

リクープ前:
売上金額(税抜)×6.6%÷600口×1口

リクープ後、累計売上金額(税抜)が事業計画売上金額以下の場合:
リクープ売上金額(税抜)×6.6%÷600口×1口
+(売上金額(税抜)-リクープ売上金額(税抜))×2.3%÷600口×1口

リクープ後、累計売上金額(税抜)が事業計画売上金額を超える場合:
リクープ売上金額(税抜)×6.6%÷600口×1口+(事業計画売上金額(税抜)-リクープ売上金額(税抜))×2.3%÷600口×1口+(売上金額(税抜)-事業計画売上金額(税抜))×0.01%÷600口×1口
 

※リクープ

匿名組合員にとっての損益分岐点のことをいいます。本匿名組合契約に基づく分配金額の合計が匿名組合員からの出資金と同額になることです。

※分配上限額設定期間
第1回 0円、第2回 2,500円、第3回 5,000円
上記決算に係る分配日において1口当たり分配金額が分配上限額を超過した場合には、翌分配日以降の1口当たり分配金額が分配上限額に満たなかった分配日、又は最終の分配日に当該超過金額を分配するものとします。

金銭による分配金額のシミュレーション

本匿名組合契約における金銭による分配金額のシミュレーションは以下のとおりです。
なお、シミュレーションの目的は、本匿名組合事業の売上に応じた分配金額を予想することにあります。
したがって、売上を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。

(1口10,000円を出資の場合)

本匿名組合契約の対象事業の売上計画
4.8年間 売上金額 分配金額 償還率 源泉徴収後
償還率
損益分岐前 ¥45,454,546 ¥5,000 50.0% 50.0%
損益分岐 ¥90,909,091 ¥10,000 100.0% 100.0%
事業計画 ¥147,199,815 ¥24,315 121.6% 117.2%
スクロールしてご覧ください。 
 
(注1)匿名組合員に対する出資1口あたり分配金額は、上記に記載の算出式に基づいて計算されます。

(注2) 表中の償還率は、次の算出式によって計算される全会計期間に係る1口あたり分配金額の合計額を基にした償還率であって、年率ではありません。
1口10,000円の出資金に対し、1口分配金額が10,000円となる時点を償還率100%としています。
匿名組合員に対する出資金1口あたり分配金額/10,000円

(注3) 匿名組合員への損益の分配について、利益が生じた場合は当該利益の額に対して20.42%(復興特別所得税0.42%含む)の源泉税徴収が行われます。なお、将来税率が変更された場合には、変更後の税率により計算が行われます。また、利益とは出資者に対する分配金額が匿名組合出資金額を超過した場合における当該超過額をいいます。したがって、匿名組合員に対する分配が行われても、利益が生じるまでは源泉徴収は行われません。

熊本 東海大学発 未来の健康を育む乳酸菌ファンドの締結については、以下のような留意点およびリスクがあります。


1. 債務超過のリスク
営業者は募集開始日の直前期における決算書上、債務超過ではありませんが、今後、債務超過に陥った場合には、次のような不利益を被るリスクがあります。まず、債務超過の営業者は新規の借入ができない可能性があります。また、取引先との取引継続に支障が生じる可能性があります。次に、債務超過は、営業者の破産、民事再生、会社更生又は特別清算等の各手続きの開始原因であり、営業者についてこれらの手続きの申立てがあると、本匿名組合契約は直ちに終了します。さらに、債務超過の場合、営業者の資産に対して債権者による仮差押命令が発令される可能性が高くなります。仮差押命令が発令された場合、取引先との取引に支障が生じたり、金融機関からの借入等に関して、期限の利益が喪失する等により、支払不能となり事業継続に支障をきたす可能性があります。また、仮差押命令が発令されると、本匿名組合契約は直ちに終了します。いずれの場合にも、出資金の全部が返還されないリスクがあります。

2. 営業者の倒産に関するリスク
今後の事業の状況如何によっては、営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生していたとしても、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、各分配日において分配金額の上限を超過し翌分配日以降まで繰越留保されている分配金の支払い、又は出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権をいいます。以下同じです。)には、何ら担保が付されていません。また、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。

3. 資金調達のリスク
営業者は本匿名組合事業の必要資金を本匿名組合契約による出資金でまかなう計画です。したがって、本匿名組合契約での資金調達が滞る場合、事業計画通りに本匿名組合事業を開始することができないリスク及び事業計画の売上規模が縮小するリスクがあります。なお、本匿名組合契約での資金調達の状況により、金融機関からの借入やリース契約等で資金調達を行い、本匿名組合事業を開始する可能性があります。

4. 経営陣の不測の事態に係るリスク
本匿名組合事業について、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業の運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対しまして、本匿名組合契約では各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。

5. 大地震・大津波等の自然災害のリスク
大きな地震や津波、台風等の自然災害等に起因する要因により、事業の継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。

6. 風評被害によるリスク
伝染病、放射能汚染等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。

7. 許認可等に関するリスク
本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後かかる許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。

8. 訴訟等に関するリスク
営業者の事業活動において、製造物責任、環境保全、労務問題、取引先等との見解の相違等により訴訟を提起される、又は訴訟を提起する場合があり、その動向によっては営業者の事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、訴訟等が行われることにより、営業者の社会的信用等に悪影響を及ぼすリスクがあります。

9. 本匿名組合契約未成立のリスク
取扱者が営業者に対して出資金を送金する前に、本匿名組合契約が終了した場合には、本匿名組合契約は遡って未成立とみなします。この場合、既に支払われた出資金及び取扱手数料は速やかに返還しますが、利益の分配を受けることはできません。その際、当該出資金及び取扱手数料の返還にかかる振込手数料については申込者にご負担いただきます。

10. 生産に関するリスク
本匿名組合事業の商品の生産については、原料の調達状況、設備の稼働状況、不慮の事故、天災・伝染病その他の不可抗力等により、想定を大幅に下回る可能性があります。この場合、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

11. 販売に関するリスク
本匿名組合事業で販売する商品については、営業者の判断の下で販売されますが、販売時の景気動向、市場の需給状況、天災・伝染病その他の不可抗力等により、予定単価及び予定量を大幅に下回る可能性があります。この場合、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

12. 食中毒が生じるリスク
本匿名組合事業において食中毒が発生し、営業停止等の措置がとられ、営業活動ができないリスクがあります。また、食中毒が生じた場合、その後の営業者の事業に著しい悪影響を及ぼすリスクがあります。

13. 新商品に関するリスク
本匿名組合事業には新商品の生産及び販売が含まれます。当該新商品については、商品の研究開発スケジュールの進捗状況や研究過程における不慮の事故等により、開発が失敗に終わり、商品化できないリスクがあります。また、新商品の生産及び販売の体制構築、販路の拡大等に予想外のコストや時間を要する可能性があります。これらの結果、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

14. 特典の進呈に関するリスク
営業者は匿名組合員に対し、特典の進呈を行うことを予定しておりますが、事情により特典の進呈を行うことができない、又は、変更するリスクがあります。

15. 事実の調査に関するリスク
取扱者が行う事実の調査は、取扱者独自の水準に基づき実施される調査であり、また、入手資料及び営業者への質問の回答について、すべて真実であることを前提としておりますが、事実の調査が誤るリスクがあります。また、取扱者の事実の調査に基づくファンド組成の判断は、匿名組合員への分配金額や出資金の返還を保証するものではなく、営業者の事業計画や、営業者が破産等しないことを保証するものではないことにくれぐれもご留意下さい。

すべての出資者さまへECサイトでお得にお買い物いただける「出資者さま限定クーポン」と、出資口数に応じてプロバイオがこだわり抜いて開発した商品をご用意いたしました。
以下内容の特典をファンド募集終了後、会計期間中にお届けいたします。

 
すべての出資者さまへ
自社ECサイト(Sweetie & Smoothie)で使える1,000円OFFクーポン

加えて、口数に応じて
 
2口~5口のご出資で
①豆乳ヨーグルトスムージー3種のバラエティセット(3個入り)(送料・税込 2,700円相当)

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▲写真はイメージです。3種×各1本をお届いたします。

6口~9口のご出資で
①豆乳ヨーグルトアイスクリーム「SOYOGU」6個セット(送料・税込 4,800円相当)
②豆乳ヨーグルトスムージー3種のバラエティセット(6個入り)(送料・税込 3,900円相当)

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10口以上のご出資で
感謝の気持ちを込めて、特別3点セットをお届けいたします。

①豆乳ヨーグルトアイスクリーム「SOYOGU」6個セット(送料・税込 4,800円相当)
②豆乳ヨーグルトスムージー3種のバラエティセット(6個入り)(送料・税込 3,900円相当)
③アイスクリーム・バラエティセット(8個入り)(送料・税込 5,660円相当)
➡【内容】「SOYOGU」新フレーバー2種×各2個、東海大学オリジナルアイス4種×各1個

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東海大学オリジナルアイス(※写真はイメージです。4種×各1個をお届いたします。
 

※特典はすべて【冷凍便】にてお届けいたします。
 

(注1) 特典は、営業者の都合により内容が変更される場合や実施ができなくなる場合もあることをご留意ください。
(注2) 特典の詳細につきましては、募集終了以降、別途ご連絡いたします。
(注3) 海外への発送はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。

ファンド概要

株式会社プロバイオは、東海大学の最先端研究をルーツに持つ乳酸菌バイオベンチャーです。
2021年、熊本県阿蘇郡西原村に設立されました。

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プロバイオでは、大学で培った乳酸菌研究を社会へ届け、人・動植物・環境すべてを健康に保つ「One Health(ワンヘルス)」の実現を目指しています。

本ファンドを通じて、未来の健康を支える乳酸菌食品の開発に、あなたも参加してみませんか?
 
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出資者の皆様へ
出資口数に応じた“お楽しみ特典”と、売上高に応じた分配金をお届けします。

【特典】健康志向の方々から好評いただいているこだわりの商品をお届け
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▲2口~5口のご出資でお楽しみいただける、「豆乳ヨーグルトスムージー3種のバラエティセット(3個入り)」
※写真はイメージです。3種×各1本をお届けいたします。

6口以上の出資で、豆乳ヨーグルトを使用したアイスクリームや、現在開発中の新商品等もお楽しみいただけます。▶特典の詳細はこちらから

■ご確認ください■
本ファンドは、ミュージックセキュリティーズ株式会社が取扱者として募集する「東海大学発 未来の健康を育む乳酸菌ファンド」と合わせて6,000,000円の募集を計画しております。

2つのファンドの合計出資額が当該金額に達した場合、募集を終了いたします。

このため、本ファンドの「集まっている金額」は、2つのファンドの合計額となるよう随時情報を更新しております。

また、6,000,000円を超えてお申し込みがあった場合、お申し込みのキャンセルをさせていただくことがございます。

この場合には、メールにてお知らせいたします。何卒ご了承をお願いいたします

 
▶本ファンドについてのFAQはこちら
 

本ファンドを通じて目指すこと 

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本ファンドでは、「大学の研究成果を社会へ届ける」ことを使命に、人・動植物・環境すべてを健康に保つ「One Health」の実現を目指し、誰もが安心して食べられる乳酸菌食品の開発に挑戦します。

食品の開発にあたっては、添加物を使用しない安全なものであることはもちろん、美味しさにもこだわった本物の食品をお届けできるよう追求して参ります。

株式会社プロバイオ

二度の大きな地震を通じて感じた「無力感」と「食」の大切さ
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プロバイオは、乳酸菌や発酵食品に関する知見及び技術をもとに創業された東海大学発のベンチャー企業です。
 
代表取締役CEO・木下氏が起業を決意したのは、東日本大震災と熊本地震がきっかけでした。

宮城大学在職中に東日本大震災に、東海大学着任後すぐに熊本地震に遭った木下氏。
一変した世界に「無力感」を抱きながら日々を過ごしました。

また、避難生活を送る中では「食べるものがないつらさ」や「心と身体が日々弱っていくこと」を痛感。

「心と身体を守るには、日々の食事が何より大切である」
そして「自分にできることは研究での社会貢献である」 

──そうした思いが、研究成果を社会に届ける原動力となりました。

乳酸菌の研究

そもそも乳酸菌とは?
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乳酸を作る細菌の総称で、人間の腸内や自然界に広く生息。腸内で大腸菌など悪玉菌の繁殖を抑え、腸内菌のバランスをとる役割を持っています。

乳酸菌は、昔から人々の食と健康を支えてきた、身近で頼れる存在です。
自然界のあらゆる場所に存在しますが、世界的に見ても、これほど人々に親しまれている菌はほかにないと木下氏は考えています。

▼私たちの生活に身近な乳酸菌の例
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近年の研究において、乳酸菌の健康への有益な効果も科学的に解明されつつありますが、昔の人々は経験を通じてその価値を見出してきました。
食べるうちに「身体にいい気がする」と感じられ、そうした経験がやがてヨーグルトやチーズといった発酵文化を育んできました。

このように、古くから経験的な知識が積み重なり、やがて科学的研究へと発展していきました。
 
プロバイオの研究の強み
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《東海大学独自の「菌株ライブラリー」:1,000菌株を越える植物由来乳酸菌を活用》

プロバイオでは、特に野菜や果物など植物由来の乳酸菌に注目し、15年近くかけて約1,000株を集めた独自の「菌株ライブラリー」を築いています。

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研究プロセスは、まず多様な環境から乳酸菌を集め、菌の母数を増やし、
その後、機能性試験を行って「この菌は発酵力が優れている」「この菌は特定の機能に秀でている」といった知見を蓄積しています。

そして、複数の試験で機能性が確認された菌を選抜し、詳細な研究を進めていきます。

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これまで30種以上の食材と130以上の乳酸菌を掛け合わせる中で、高い発酵力や健康機能を持つ菌の選抜に成功しています。

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例えば・・・豆乳×乳酸菌「豆乳ヨーグルト」
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現在、少しずつ豆乳ヨーグルトの商品が世に出ていますが、プロバイオはこの豆乳ヨーグルトの素晴らしさにいち早く気づき、10年以上研究を行っています。

乳酸菌は掛け合わせる食材によって、発酵後の機能性が大きく変わることがあります。
元々高機能性食品である豆乳を、選抜した乳酸菌で発酵させることで、更に機能性を高めることが可能であるということが研究ベースで分かっています。

(参考論文)
・ Yamamoto et al., Antioxidant capacity of soymilk yogurt and exopolysaccharides produced by lactic acid bacteria. Biosci Microbiota Food Health. 38(3):97-104 (2019).
・Nakashima et al., In vitro evaluation of the anti-diabetic potential of soymilk yogurt and identification of inhibitory compounds on the formation of advanced glycation end-products. Food Bioscience. 50, 102051 (2022).
・ Nakashima et al., Soymilk yogurt fermented using Pediococcus pentosaceus TOKAI 759 m improves mice gut microbiota and reduces pro-inflammatory cytokine production. Biosci Biotechnol Biochem. 88(11):1349-1361 (2024)

豆乳ヨーグルト種菌―「ソイペディオ」
15年近くの研究を経て、豆乳との相性が良いことが分かった乳酸菌を”ソイペディオ菌”として商品化しています。

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一般的なヨーグルト中の菌数が100mLあたり約1億個程度であるのに対し、“ソイペディオ菌”を使えば、100mLに4,000億個という驚異的な数の乳酸菌を含む豆乳ヨーグルトが完成します。(※東海大学調べ)
 

独自の機能性

脳内炎症の抑制と認知機能の改善
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現在、市場には「睡眠の質向上」、「花粉症改善」、「内臓脂肪の減少」、「整腸作用」などの健康効果を促す乳酸菌商品が存在しています。
 
プロバイオでは、15年近くの研究の中で、マウス実験により「脳内炎症の抑制」や「認知機能の改善効果」を確認しています。

(参考論文) Nakashima et al., Soymilk yogurt prepared using Pediococcus pentosaceus TOKAI 759m ameliorates cognitive function through gut microbiota modulation in high-fat diet mice. Curr Res Food Sci. 10, 100993 (2025).
 
機能性表示食品の販売を目指して
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現在、豆乳ヨーグルトで機能性表示食品として販売しているのは1件(整腸作用)のみだそうです。

今後、プロバイオでは臨床試験を行い、日本初の「記憶力を高める」機能性表示食品の販売を目指していきます。 
 

主な事業内容

・医療、介護施設や家庭向けに「豆乳ヨーグルト」を提供
・大手スーパーや百貨店で、豆乳ヨーグルトを使った製品を展開
・機能性乳酸菌を、食品メーカーや農家などと連携し販売
 
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「豆乳ヨーグルト」の種菌を使用した既存食品 

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これらの商品は、地元企業や農家との共創によって誕生しました。乳酸菌を通じて、地域の絆も育まれています。

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「ブルーベリー豆乳ヨーグルトアイスSOYOGU」や「豆乳ヨーグルトスムージー」など、出資者特典としてご家庭でもお楽しみいただけます。
 
▶特典の詳細はこちら

メッセージ

代表取締役CEO 木下 英樹氏
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私がこの会社を立ち上げたきっかけは、東日本大震災と熊本地震の2つの大きな震災でした。

慣れ親しんだ環境が一変し、復興の力になれない自分に無力感を抱きましたが、自分にできることで社会貢献しようと一念発起し、研究成果を社会に還元するために学内ベンチャー企業を立ち上げました。
また、震災後、心身の健康には「食」が大切であると身をもって知り、"乳酸菌を活用した健康を守る食"の研究を社会に届けたいと思いました。

我々は、1,000株以上の乳酸菌の菌株ライブラリーを持っています。中でも「ソイペディオ菌」は長年の研究により豆乳に特化して選び抜いた乳酸菌です。
抗酸化作用や抗炎症作用のほか、認知機能の維持機能などを見出しており、それぞれ論文で発表しています。

乳酸菌の活用法は「食」だけではありません。
家畜やペットの健康、植物免疫の活性化、環境浄化など、人・動植物・環境の健康を一体として考えるOne Healthの実現に向けて取り組んでまいります。

ぜひこのファンドを通じて、”健康と地域をつなぐ乳酸菌”の未来を、私たちと一緒に育てていただけたら嬉しいです。

FAQ

Q1. このファンドの分配金はどのように分配されますか?

売上高に応じて分配金をお支払いいたします。

会計期間中の対象事業の売上金額のうち、一定の比率を分配することとなります。
対象事業:営業者の行う乳酸菌由来製品製造・販売事業
会計期間:2025年10月1日~2030年7月31日
事業計画達成時の償還率(税引前):121.4%(年利率4.0%)

▶詳細はこちらをご覧ください。

Q2. 元本保証はありますか?

ファンドは元本保証ではありません。
ただし、出資金額以上の損失負担はございません。

会計期間終了時において分配金累計額が出資金額を下回った場合には元本割れとなります。
 

Q3. 投資後に解約できますか?

出資金はファンド営業者が事業資金として使用しているため、途中の解約はできません。

ただし、今後発生する分配金の受け取りを放棄していただくことは可能です。(その分、営業者の分配金の支払義務が免除されることとなります。)
その場合、既に支払留保金へ入金済みの分配金が控除されることはありません。

また、ファンドの出資者限定情報は、マイページにて引き続きご確認いただくことができます。
 

Q4. 特典はいつ、どのように届きますか?
ご出資口数に応じて、割引クーポンや乳酸菌食品を特典としてお届けします。
発送時期・詳細は、募集期間終了後に別途ご案内いたします。

▶特典の詳細はこちらをご確認ください。

 

Q5. ソイペディオ菌とは何ですか?

ソイペディオ菌は、プロバイオが15年近くの研究の末に選抜・商品化した、豆乳に特化した乳酸菌です。
一般的なヨーグルト中の菌数が100mLあたり約1億個程度であるのに対し、“ソイペディオ菌”を使えば、100mLあたり約4,000億個の乳酸菌を含むヨーグルトをつくることができます。(※東海大学調べ)
現在、「認知機能」や「脳内炎症」に関連する機能性を研究しています。
 

Q6. なぜ豆乳ヨーグルトに着目したのですか?

豆乳はもともと栄養価の高い食品であり、そこに特定の乳酸菌を掛け合わせることで、さらに高い機能性を持つ食品ができるためです。
植物性食品へのニーズが高まる中、豆乳ヨーグルト市場には大きな可能性があります。
 

Q7. どのような販路で事業を展開しているのですか?
スーパーや百貨店、道の駅などでの商品販売、医療・介護施設等への種菌提供に加え、食品メーカー・農家との共同開発など、多方面で展開しています。
 
Q8. どのようなリスクがありますか?
事業の売上に応じて分配されるファンドのため、業績によっては分配金が変動する可能性がございます。

本ファンドのリスク詳細については、以下よりご確認ください。
▶留意点およびリスク
 
Q9. どのように社会貢献につながりますか?

人・動植物・環境すべてを健康に保つ「One Health」の考え方に基づき、安全で健康的な乳酸菌製品を社会へ届けることがプロバイオの使命です。
また、地元農家などとの連携により、地域経済や食文化の振興にも貢献しています。
 

Q10. 投資後の進捗はどのように確認できますか?
出資いただいた皆様には、定期的にメール等で事業の進捗や商品開発の状況をご報告いたします。
特典の発送時期や分配金に関するお知らせもあわせてご案内いたします。

営業者紹介

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営業者概要
 2025年3月31日現在
商号 株式会社プロバイオ
所在地 熊本県阿蘇郡西原村布田1330-1
事業内容 乳酸菌由来製品製造・販売、種菌販売、共同開発、受託研究
設立日 2021年11月1日
代表者 木下 英樹
決算日 7月31日
ホームページ https://probio.co.jp/
  

代表者紹介

代表取締役CEO 木下 英樹/data/fund/6074/probio048.jpg
 
1981年、福岡県糸島市生まれ。東北大学大学院農学研究科 修了・博士(農学)
【現職】東海大学農学部食生命科学科 准教授
【研究内容】乳酸菌や発酵食品の機能性とその応用に関する研究
 
2008年 宮城大学食産業学部フードビジネス学科 助教
2016年 東海大学農学部バイオサイエンス学科 講師
2022年 東海大学農学部食生命科学科 准教授(学科名称変更)(現職)
2023年 株式会社プロバイオ 代表取締役CEO就任
2025年9月13日 11:00必見!大学での豆乳ヨーグルトの最新研究成果を一挙に解説しました!

こんにちは、プロバイオCEOで東海大学で准教授をしている木下です。このクラウドファンディングも月末で締め切りを迎えます。現在までに、私達の取り組みに共感していただける多くの方にご支援をいただいていること感謝申し上げます。事業をやり遂げるために何としても目標金額を達成して頑張りたいと思いますので、引き続き多くの方のご支援をお願いできれば幸いです。

 

本日は、かなり気合を入れて、大学教員の立場で、私達の豆乳ヨーグルトに関する研究成果をまとめました。ここはアピールする場なので言わせていただくと(普段は謙虚な気持ちで研究しています。笑)、豆乳ヨーグルトの機能性データとしては世界でもトップレベルのデータ(と乳酸菌)を持っていると自負しています。できるだけわかりやすい言葉で書いたつもりですが、少し難しいかもしれませんので、最後のまとめを先に読んでいただき、概要だけでも掴んでいただければ幸いです。
 

はじめに ― 植物代替ミルクと豆乳の魅力

近年、健康志向の高まり、乳アレルギー対応、環境負荷低減の観点から、植物由来の代替ミルクが世界中で注目されています。アーモンドミルクやオーツミルク、ライスミルクなど、多様な植物性飲料が市場に登場していますが、その中でも豆乳は最も古くから利用され、栄養価と機能性に優れた植物性ミルクです。
 

大豆には高品質な植物性タンパク質が豊富に含まれ、必須アミノ酸をバランスよく摂取できるため、筋肉や臓器の維持、免疫機能のサポートに役立ちます。また、大豆にはイソフラボン、サポニン、オリゴ糖、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど生理活性成分が含まれ、抗酸化作用や女性ホルモン様作用、さらには血管や骨の健康維持に寄与することが知られています。さらに豆乳はコレステロールを含まず、植物性ステロール(大豆ステロール)が含まれているため、心血管疾患リスク低減を意識する方にもオススメの飲料です。
 

加えて、大豆の生産は牛乳に比べて温室効果ガス排出量や水使用量が少なく、環境負荷が低いため、持続可能性の高い食品としても注目されています。また、豆乳は、乳糖不耐症や乳アレルギーの方、ヴィーガンの方用の代替ミルクとしてもその存在意義を増してきています。しかし、豆乳には独特の風味や食感があり、そのままでは継続して摂取しにくい場合があります。また、飲みやすくした調製豆乳には砂糖などの甘味料が大量に含まれているためダイエット中の方や糖分摂取が気になる方には必ずしも最適な選択肢とは言えません。そこで私たちは、乳酸菌による発酵を通して風味改善と機能性の向上を同時に狙い、「豆乳ヨーグルト」としての利用価値を探求してきました。


私たちはこれまでの研究により、豆乳ヨーグルトの抗酸化作用、抗糖化作用、抗炎症作用、整腸作用、認知機能向上など、多面的な健康効果を持つ可能性を見出しています。以下で、各作用の詳細とメカニズム、そして私たちの研究成果について順を追って解説します。

 

1. 抗酸化作用 ― 活性酸素から体を守る

解説する論文

Naoki Yamamoto, Momoka Shoji, Hiroki Hoshigami, Kohei Watanabe, Kohei Watanabe, Tappei Takatsugu, Shin Yasuda, Keiji Igoshi and Hideki Kinoshita. Antioxidant capacity of soymilk yogurt and exopolysaccharides produced by lactic acid bacteria. Bioscience of Microbiota, Food and Health, 38(3), 97–104, 2019.
リンク

解説する論文

人間の体は酸素呼吸によってエネルギーを得ますが、その過程で活性酸素が生成されます。活性酸素は適量であれば免疫応答や細胞シグナル伝達に必要ですが、過剰になると細胞膜やDNA、タンパク質を酸化し、老化やがん、生活習慣病の原因となります。この酸化ダメージを防ぐ物質が抗酸化物質です。食品から抗酸化物質を摂取することで、体内の酸化ストレスを緩和し、健康維持や老化予防に役に立ちます。豆乳はイソフラボンやサポインなどの抗酸化物質を含む飲料ですが、乳酸菌で発酵させた豆乳ヨーグルト(発酵豆乳)は、抗酸化能の向上が見られるのではないかと考えました。
 

私たちの研究成果

この論文では、発酵させた豆乳ヨーグルトの抗酸化能を評価しました。その結果、一部の乳酸菌で作った豆乳ヨーグルトは、発酵前よりも抗酸化能が顕著に向上しました。培養細胞を使った試験でも豆乳ヨーグルト(の上清)を添加した際に、顕著に活性酸素種の産生を抑制したほか、DNAの損傷も効果的に減少させました。
 

さらに、発酵によって大豆イソフラボンが配糖体型からアグリコン型に変換されることを確認しました。このアグリコン型イソフラボンは体内での吸収率が高く、より強力な抗酸化作用を示すため、発酵による抗酸化能向上の一つのメカニズムだと考えられました。また、乳酸菌が作り出す菌体外多糖(EPS)も抗酸化に寄与している可能性が示されました。
 

日常生活での意味と課題

本論文でPediococcus pentosaceus TOKAI 759m (論文中ではMYU759と記載)などのいくつかの有用菌を発見しました。豆乳ヨーグルトを日常的に摂取することで、食事から自然に抗酸化物質を補給でき、老化や酸化ストレス関連疾患の予防に寄与することが期待されます。サプリメントに頼らず、毎日の食事で簡単に抗酸化対策が可能な発酵食品として豆乳ヨーグルトは優れていると考えられます。しかし、本研究での成果はin vitro(試験管や細胞レベル)での試験ですので、実際に生体での検証が必要なのが課題と言えます。

 

2. 抗糖化作用 ― 老化や糖尿病合併症の抑制

解説する論文

Yuki Nakashima, Naoki Yamamoto, Ryosuke Tsukioka, Hikari Sugawa, Rina Ohshima,
Kaede Aoki, Tomoyuki Hibi, Kotone Onuki, Yudai Fukuchi, Shin Yasuda, Ryoji Nagai and Hideki Kinoshita. In vitro evaluation of the anti-diabetic potential of soymilk yogurt and identification of inhibitory compounds on the formation of advanced glycation end-products. Food Bioscience, 50, 102051, 2022.  リンク

背景および目的

日本における糖尿病およびその予備軍はそれぞれ1000万人以上いると言われており、非常に深刻な問題と言えます。糖尿病の方の食事として、血糖値を急激に上げない食事、すなわち低GI食品が挙げられます。豆乳は低GI食品として知られ糖尿病やその予備軍の方の飲み物としても優れた特性を持っています。その他、血糖値を急激に上げない方法として、糖類分解酵素の阻害能を示す食事の摂取が挙げられます。本研究ではそれらの酵素阻害にも着目しています。
 

また、近年では血中などの糖とタンパク質が結びついてできる終末糖化産物(AGEs, エージーイーズ)が糖尿病患者で高いことも指摘されています。AGEsは血管、コラーゲン、脳などの組織に蓄積し、生活習慣病などの様々な疾病や骨・肌の健康にも影響し老化の原因となることが知られています。糖尿病などは、一度なってしまうとなかなか完治しにくい病気と言えます。そのため、普段の食事による糖化抑制はアンチエイジングや生活習慣病予防に重要と考えられています。


以上のような背景から、豆乳ヨーグルトの糖類分解酵素阻害やAGEs生成阻害能を評価しました。

私たちの研究成果

21菌株の乳酸菌を用いて発酵豆乳ヨーグルトを作製し、糖類分解酵素の阻害試験を行ったところ、いくつかのサンプルで未発酵の豆乳よりも高い阻害効果が見られました。この効果は糖の吸収を穏やかにする効果を試験官での試験で見たものになります。また、インスリンを分解する酵素であるDPP-Ⅳという酵素の阻害能も調べたところ、7つサンプルは豆乳よりも高いことが分かりました。インスリンはペプチド(短いタンパク質)であるため、乳酸菌の発酵によってできるペプチドが競合的に阻害している可能性が示されました。
 

また、AGEs生成阻害効果を調べた結果、CMAやCMLというAGEsの生成阻害を示したものの、こちらは未発酵の豆乳と統計学的な差は見られませんでした(豆乳も豆乳ヨーグルトも同程度の阻害能がある)。そこで蛍光性AGEsの阻害を調べたところ、イソフラボンをアグリコン化する能力が高いLactiplantibacillus plantarum TOKAI 17(プランタラム菌)などで作製した豆乳ヨーグルトで豆乳より高い阻害効果が見られました。

そこでイソフラボンのAGEs生成阻害能を調べたところ、アグリコン型イソフラボンの方が配糖体イソフラボンより高い阻害活性を示しました。AGEs生成阻害は抗酸化も影響することから、アグリコン型イソフラボンやその他の抗酸化物質(可能性として抗酸化ペプチドやインドール乳酸など)がこの阻害に関与している可能性が示されました。すなわち、豆乳ヨーグルトの抗酸化作用が、糖化ストレスに対する防御効果にも寄与している可能性が示されました。
 

日常生活での意味と課題

糖の吸収を穏やかにし、抗糖化効果を持つ豆乳ヨーグルトは、糖尿病やその予備軍の方への食事や、美容や老化対策を意識する方にとって非常に良い選択肢になる可能性があります。日常的に豆乳ヨーグルトを摂取することで、糖化リスクを低減できる食品としての利用が期待されます。この論文ではありませんが、既に糖尿病モデルマウスでの投与試験によってAGEsの蓄積を減らすことを明らかにしていますが(未公表データ)、やはり人での検証は課題の一つです。
 

3. 抗炎症作用 ― 腸内環境と全身の免疫調節

解説する論文

Yuki Nakashima, Kotone Onuki, Tomoyuki Hibi, Rei-Ichi Ohno, Hikari Sugawa, Yuki Tominaga, Shin Yasuda,
and Hideki Kinoshita. Soymilk yogurt fermented using Pediococcus pentosaceus TOKAI 759 m improves mice gut microbiota and reduces pro-inflammatory cytokine production. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 88(11), 1349–1361, 2024. リンク

背景および目的

急性炎症は、細菌感染やケガなどに対して体がすぐに起こす防御反応で、赤み・腫れ・熱・痛みなどが現れます。この反応は通常は数日から数週間で収まります。ところが、ゆるい炎症状態がずっと続く慢性炎症が現在、問題視されています。慢性炎症は糖尿病、動脈硬化、ガンなど多くの生活習慣病のリスク要因の一つとされています。
 

また、腸内細菌は免疫や炎症に深く関与しており、腸内環境改善は全身の炎症抑制に繋がります。以上のような背景から本論文では、乳酸菌や豆乳ヨーグルトが免疫応答や腸内細菌叢へ与える影響について解析しました。

私たちの研究成果

上記のTOKAI 759m(ペディオコッカス菌)とTOKAI 17(プランタラム菌)で作った豆乳ヨーグルトと菌体をそれぞれマウスに与え、腸内環境と炎症マーカーを測定しました。その結果、TOKAI 759mで作製した豆乳ヨーグルトで血中や脾臓に存在する免疫細胞が出す一部の炎症性サイトカイン(免疫応答を惹起するタンパク質)を抑制しました。
 

また、酪酸は炎症を抑えることが報告されていますが、その酪酸を作る酪酸産生菌が増えていることが明らかになりました。様々なメカニズムが考えれますが、腸内フローラ改善 → 短鎖脂肪酸増加 → 免疫調節 → 炎症抑制 という多段階作用を持つ可能性が示唆されました。

日常生活での意味と課題

本研究ではTOKAI 759mで作製した豆乳ヨーグルトが高い抗炎症能を持つことが明らかになりました。腸内環境を整えることで慢性炎症を抑え、生活習慣病リスク低減に寄与する可能性があります。日常的に摂取しやすい食品として、非常に実用的と言えます。
 

TOKAI 17乳酸菌は豆乳ヨーグルト投与より菌体だけの投与で酪酸産生菌やビフィズス菌を増やし、抗炎症作用が見られるという面白い結果が得られました。これは豆乳の成分や発酵により新たに産生される成分なども関与していると考えられますが、複雑でまだ完全なメカニズム解明はできていません。しかし、この乳酸菌は菌体だけのサプリメントでの利用が有効である可能性が考えられます。

 

4. 認知機能への可能性 ― 腸内細菌-腸-脳相関を介して

解説する論文

Yuki Nakashima, Tomoyuki Hibi, Masafumi Urakami, Maki Hoshino, Taiki Morii, Hikari Sugawa, Nana Katsuta, Yuki Tominaga, Himeno Takahashi, Asako Otomo, Shinji Hadano, Shin Yasuda, Ayaka Hokamura, Saki Imai and Hideki Kinoshita. Soymilk yogurt prepared using Pediococcus pentosaceus TOKAI 759m ameliorates cognitive function through gut microbiota modulation in high-fat diet mice. Current Research in Food Science, 10, 100993, 2025. リンク

背景および目的

世界では10億人以上の肥満者がいると言われています。肥満は様々な疾病のリスクとなるほか、神経炎症や認知機能低下のリスクを高めることも知られています。上記で示したようにTOKAI 759mで作製した豆乳ヨーグルトは、腸内環境改善や抗炎症作用を示しました。そのため、この豆乳ヨーグルトが肥満による認知機能低下や神経炎症を和らげる効果があるのではないかと考え、検証しました。

私たちの研究成果

本研究では、高脂肪食をマウス与え太らせたマウスを用いて研究を行いました。

マウスを以下の食餌群に分け、15週間にわたり観察しました。
 

  1. 通常食(コントロール群)
  2. 高脂肪食(高脂肪食投与群)
  3. 高脂肪食 + 豆乳(豆乳投与群)
  4. 高脂肪食 + 豆乳ヨーグルト(豆乳ヨーグルト投与群)
  5. 高脂肪食 + TOKAI 759m菌体(菌体投与群)
 

その後、血清および海馬における炎症性サイトカインのレベルを測定しました。高脂肪食投与群と比較して、豆乳ヨーグルト投与群は新規物体認識試験のスコアが高く、記憶を司る海馬の炎症性サイトカイン値が低いことが示されました。
 

さらに、糞便サンプルを収集して腸内細菌叢を測定したところ、豆乳ヨーグルト投与群では酪酸産生菌の割合が高脂肪食投与群よりも高い傾向が見られました。

その他、追加のin vitro実験では、豆乳ヨーグルトの成分であるダイゼイン、ゲニステイン、アデニンが、ミクログリア細胞(脳のマクロファージのような役割をしている細胞)における炎症性サイトカイン産生を低下させることが示されました。
 

結論として、TOKAI 759m を用いた豆乳ヨーグルトは腸内細菌叢を調節し、神経炎症を抑制することで認知機能の改善につながる可能性があることが示されました。

日常生活での意味と課題

まだまだ研究段階ではありますが、豆乳ヨーグルトは、腸内細菌–腸–脳軸(microbiota–gut–brain axis)を介して脳の健康を間接的にサポートする食品としての可能性が示されました。今後、ヒトへの臨床試験によりその効果の検証が必要ですが、この研究により普段の食生活において、認知症予防に繋がる可能性が示されました。現在、長期投与でどうなるかの試験を行っており、一部面白い結果も得られています。その報告は論文で公表されたらご報告したいと思います。
 

まとめ ― 私たちの研究の意義と展望

私たちの研究により、豆乳ヨーグルトは単なる乳代替品ではなく、多面的に健康をサポートする食品である可能性を示すことができました。
 

  • 抗酸化作用:活性酸素から細胞を守る
  • 抗糖化作用:AGEs生成を抑え、老化や血管リスクを低減(糖尿病患者およびその予備軍の方への食事としての可能性も)
  • 抗炎症作用:腸内環境改善を通じて免疫調節
  • 認知機能向上:腸内細菌–腸–脳軸を介した間接的サポート
  • 整腸作用:腸内環境改善(有用細菌群の増加)
 

本研究はあくまで可能性を示した段階ですが、今後はヒト臨床試験や長期摂取研究を通じ、これらの機能性が実際に健康維持や疾病予防にどの程度寄与するかを検証していきたいと考えています。しかしながら、私たちの研究は、豆乳ヨーグルトが日常生活に自然に取り入れられる「機能性食品」として、幅広い健康効果を提供できる可能性を示していると考えています。今後も研究を続け、少しでも皆さんの健康に役立つ情報を提供していきたいと考えています。

私達の事業はこのような研究をベースに確かな機能をもった安心・安全な発酵食品の提供を目指して行っています。是非、クラウドファンディングにもご協力いただければ幸いです。


今回解説した論文情報まとめ(私たちの研究)

抗酸化:Antioxidant capacity of soymilk yogurt and exopolysaccharides produced by lactic acid bacteria. Bioscience of Microbiota, Food and Health, 38(3), 97–104, 2019. リンク
抗糖化:In vitro evaluation of the anti-diabetic potential of soymilk yogurt and identification of inhibitory compounds on the formation of advanced glycation end-products. Food Bioscience, 50, 102051, 2022. リンク
抗炎症:Soymilk yogurt fermented using Pediococcus pentosaceus TOKAI 759 m improves mice gut microbiota and reduces pro-inflammatory cytokine production. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 88(11), 1349–1361, 2024. リンク
認知機能向上:Soymilk yogurt prepared using Pediococcus pentosaceus TOKAI 759m ameliorates cognitive function through gut microbiota modulation in high-fat diet mice. Current Research in Food Science, 10, 100993, 2025. リンク

 

 

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forum出資者コメント
鳥取県 2025.9.14
楽しみにしています。
熊本県 2025.9.12
豆乳ヨーグルトで健康を守るプロジェクトの成功を祈っています!
東京都 2025.9.3
健康に生きることを助けるために頑張ってほしい
北海道 2025.8.31
研究も事業も頑張ってください
大阪府 2025.8.30
微力ながら応援させていただきます。
兵庫県 2025.8.28
豆乳ヨーグルト、楽しみです。
神奈川県 2025.8.20
熊本発信のテクノロジーを応援しています!
神奈川県 2025.8.20
カスピ海ヨーグルトの様に継代しやすく、失敗時に分け合えるくらいに日常の食卓に展開されていくことを期待しています。フラクトオリゴ糖の添加や種菌の取り方、混ぜ方、他の菌と混合等、継代手法展開と広告を是非!
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これからも、より良い商品の開発をお願いします。
栃木県 2025.7.30
期待しています!
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