ドキュメンタリー映画「村で生きる」を多くの人へ届けたい

産山村のあか牛の神様・井信行さん 現役、最後の夏

集まっている金額
0円
現在
0 %
目標金額2,000,000円
募集期間2025年11月21日
~2026年1月31日
参加人数0人
オーナー映画『村で生きる』実行委員会

はじめに

阿蘇の雄大な草原が広がる熊本・産山村。
信号機もコンビニもない小さな村に、“あか牛の神様”と呼ばれる牛飼い、井 信行さんがいます。

/data/ec/1065/murawoikiru_001.jpg

霜降り肉が評価される今の時代に逆らうように、草資源を生かし、牛と人、草原がつながる循環の形を70年以上守り続けてきました。
昨年現役を退き、現在は今年還暦を迎える息子の雅信さんが受け継いでいます。

本作、映画『村で生きる』は、親子の日常を、寝食を共にしながら4年かけて自主制作したドキュメンタリーです。

/data/ec/1065/muradeikiru_012.jpg
第40回農業ジャーナリスト賞を受賞、東京ドキュメンタリー映画祭長編部門に入選

この映画をより多くの方に届けるため、
上映や配信に必要な整備、広報・宣伝の費用をクラウドファンディングで募ります。

親子の営みと阿蘇の草原を未来につなげるために。
どうかご支援をお願いいたします。
 
「村で生きる」監督・撮影・編集
小林瞬 中村朱里
 

映画『村で生きる』

ストーリー
草原が幾重にも重なり、⾚褐⾊の⽜たちがのんびりと草を⾷む。

/data/ec/1065/carousel3.jpg

ここは阿蘇連⼭を南に遠望する熊本県・産⼭(うぶやま)村。

信号機もコンビニもない⼩さな村に“あか⽜の神様”といわれる牛飼いがいる。

井 信行さん(86)は、結核を患った父に代わり中学卒業と同時に就農。

「牛は草で育つのが本来の姿」を信念に、⽜と⼈と草原がつながる循環の形を守り続けてきた。

/data/ec/1065/muradeikiru_005.jpg

しかし年々あか牛は減り、村は過疎が進み、“がまだしもん”だった妻も亡くなった。

それでも変わらぬ村への想いを抱く信行さんと、偉大な背中を見てきた息子・雅信さん。

親子の日々を見つめた、ある初夏の記録。

/data/ec/1065/muradeikiru_006.jpg
 

 

監督より

はじめまして。
ドキュメンタリー映画「村で生きる」を制作しました小林瞬、中村朱里と申します。

私たちは夫婦で映画の監督・撮影・編集を共同で手がけています。

/data/ec/1065/muradeikiru_015.jpg

(中央右)中村朱里 (右端)小林瞬
 

はじまりは、偶然の出会いから

2021年4月。私たちは取材で阿蘇の産山村を訪れていました。

/data/ec/1065/muradeikiru_008.jpg

そんななか、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発令。
すでに村に入っていて身動きが取れず戸惑う私たちに「うちに泊まりながら撮影すればええ」と声をかけてくださったのが信行さんでした。


そこから始まった共同生活。
約1か月、寝食を共にし、牛の世話や田んぼの畦作りなど私たち自身も体を動かしながら同じ時間を過ごしました。

牛舎に響く雨音や出荷後のトラックの軽さなど、次第に村の暮らしが身体にも染み込んでいくような感覚があり、それを大切に制作しました。

/data/ec/1065/muradeikiru_007.jpg

当初は短編で終わる予定でしたが、別れ際に信行さんが言った

阿蘇とあか牛のことをいつか形に残してほしい

──その言葉が忘れられず、4年をかけて長編を完成させることができました。
 
この映画を、もっと多くの人へ
嬉しいことに、本作は第40回農業ジャーナリスト賞、東京ドキュメンタリー映画祭の長編部門を受賞し、各地で上映も広がりつつあります。

しかし、自主制作のため映画館上映や配信の体裁がまだ十分に整っていません。

より多くの方に見ていただくために、今回のクラウドファンディングでは、上映・配信のためのパッケージ整備や宣伝費用に資金を使用させていただきたいと考えており、ご協力いただける個人の皆様・企業様・団体様を探しています。

この春、井信行さんは90歳を、息子の雅信さんは還暦を迎えられました。

親子の営みと阿蘇の草原を未来につなげるために、ご支援をお願いいたします。

/data/ec/1065/muradeikiru_013.jpg
 
監督プロフィール
小林 瞬(東京生まれ)
法政大学卒業。テレビマンユニオンに参加し、NHK番組をはじめドキュメンタリーを中心に社会や文化を見つめてきた。

中村 朱⾥(大阪⽣まれ)
京都精華大学卒業。ドイツ・カッセル大学に留学し映像表現を学ぶ。食や風土をテーマに全国各地を取材。生産者や料理人たちの営みと苦悩に耳を傾けてきた。

夫婦で​「こばやしとなかむら」として活動。 Yahoo!ニュース エキスパート認定クリエイター

配信作品、テレビ番組、クラシック音楽やドキュメンタリーを中心としたプロモーション映像などを企画・制作・演出しており、これまで、出版不況に揺れる製本会社の家族、光の当たらない牛を扱う女性牛肉卸、米離れに悩む老舗米屋、能登震災からの復興を支える展示会ブースデザイナーなど、身近な暮らしの中で抱いた疑問を出発点に、地域に根ざした文化・食・暮らしを取材。
 

プロジェクトを通して実現したいこと

/data/ec/1065/muradeikiru_009.jpg

阿蘇の草原とともに生きる井さん親子の姿を記録し、地域の資源を生かした農業に共感してくださる仲間を増やしたいという想いがこのプロジェクトの出発点です。

全国の和牛のうち、流通量が約1.3%に満たない希少な和牛「あか牛」の魅力を、
映画を通じて生産者だけでなく消費者にも届け、草・牛・人がつながる循環のリアルを可視化します。

/data/ec/1065/muradeikiru_011.jpg

信行さんの現役最後の営みを丁寧に映像に残すことは、あか牛の未来に繋がる貴重な文化的アーカイブとなります。

この記録は、村の話にとどまらず、「食」「農」「環境」といった日本全体の課題を考えるきっかけにもなるはずです。

/data/ec/1065/muradeikiru_003.jpg
 

応援メッセージ

株式会社東京宝山 荻澤 紀子氏(牛肉卸)
/data/ec/1065/muradeikiru_014.jpg

東京で牛肉卸をしている私が信行さんと初めてお会いしたのは、2016年の2月です。
仕事で熊本にお伺いする機会があり、その際「井さんにぜひお会いしたい!」と私が熱望してのこと。というのも、多くの料理人さんたちから「熊本あか牛だったら、井さんのあか牛を使いたいけど、なかなか手に入らないんだ」という話をよく聞いていたのです。同じく赤身牛種の一種である 岩手の短角牛を扱っていた立場として『どんな方が、どんな風に育てたら、そんなに皆さんから求めてもらえる牛になるんだろうか。ぜひ勉強させてもらいたい』という純粋な興味からでした。実際にお会いしてみると、信行さんはとても魅力的な方で、皆さんと同じように一気にその人間性のファンになってしまいました。信行さんの周りにはいつも笑顔が溢れています。

手間はかかるけど、地域にある良質な粗飼料を主体に食べて育ったお肉がきちんとその努力に見合った評価を受けることで、雅信さん含め、信行さんの後に続く方々がその考え方・やり方を未来に引き継いでくれることを切に願います。そのためにも、井さん親子が「村で生きる」姿とともに、その想いや取り組みを記録した貴重なこの映画をより多くの方々に観て頂けたら嬉しいです。応援しています。

 

資金の使い道

皆様からいただくご支援は、映画の上映や配信に必要な費用に大切に使わせていただきます。
 
目標金額:200万円

1.映像仕上げ系(ポスプロ代)

・映像加⼯(テロップ、デザインなど) 
・英語字幕制作 
・カラーグレーディング(映像の⾊調整)
・整⾳(⾳調整) 

2.上映可能な形式づくり

・デジタルシネマパッケージ(DCP)制作 
・Blu-ray化 

3.上映・配信の環境づくり

・LPページ制作 
・(パンフレット制作)
・フライヤー印刷代 
・上映会開催費 

4.その他

・⼈件費 
・クラファン⽤チラシ制作費 
・梱包資材など
 

お礼の品について

ご支援いただいた皆様には、ご支援金額に応じて、映画「村で生きる」や産山村にゆかりのあるお礼の品をお届けいたします。
 

『信行牛』セットコース

阿蘇の豊かな自然の中で育てられた、井信行さんの希少な三ツ星認定あか牛「信行牛(のぶゆきぎゅう)」をお届けする特別なコースです。
栄養豊富な阿蘇の牧草をたっぷり食べてのびのびと育った信行牛は、牛肉本来の旨味と深い味わいが特徴。プロの料理人からも高く評価されています。
年間の出荷数が限られているため、先着順に発送時期を分けてお届けいたします。
 

/data/ec/1065/soleil014.jpg

▶【信行牛セット】ハンバーグコース|5,000円

▶【信行牛セット】切り落とし肉コース|10,000円

▶【信行牛セット】リブロ―スステーキコース|25,000円

▶【信行牛セット】サーロインステーキコース|30,000円

 

あか牛グッズコース

全日本あか毛和牛協会のグッズの他、信行さんのお礼状・映画のミニパンフレットをお届けいたします。

▶あか牛グッズコース[非売品]|3,000円

 

信行さん自伝本コース

阿蘇での歩みや、これまで語られてこなかった想いを綴った井信行さんの自伝『阿蘇に生きる90年―井信行さんの本』(A4版・約100ページ)をお届けします。
この本には、井さんが阿蘇の自然とともに生きてきた軌跡や、信行牛を育てる中での哲学が丁寧に記されています。一般には販売されない貴重な非売品です。
映画のオンライン鑑賞URL・ミニパンフレットもお付けします。

▶井信行さんの自伝本コース[非売品]|5,000円

 

企業・団体向けコース

企業・団体の皆さまに向けた特別コースです。エンドロールへのお名前掲載に加え、産山村の地酒『産山村』をセットでお届けいたします。また、ご支援金額に応じて、井信行さんが育てたあか牛「信行牛」を使った商品、信行さんの自伝本などもご用意。それぞれの品は旬の時期に合わせて順次お届けいたします。
なお、個人の方からのご支援も心より歓迎いたします。

/data/ec/1065/muradeikiru_016.jpg
純⽶吟醸『産⼭村』

▶30,000円コース|映画「村で生きる」

▶50,000円コース|映画「村で生きる」

▶100,000円コース|映画「村で生きる」

▶300,000円コース|映画「村で生きる」

▶500,000円コース|映画「村で生きる」



各コース留意事項
・お礼の品の発送については、募集終了後にご支援いただいた皆さまへ別途ご連絡いたします。
・お礼の品なしでもご支援いただくことが可能です。いずれかのコースのお申し込み操作をいただき、その他連絡事項欄にお礼の品は不要な旨をご記載ください。

〔エンドロールへのお名前掲載〕
・原則、ご支援時にお申込者情報にご入力いただいた「お客様情報」の氏名を掲載いたします。「お客様情報」の氏名以外のお名前を希望される場合は、コースの申し込み操作をいただき、その他連絡事項欄に【ご希望のお名前】をご記載ください。

 

スケジュール

・2025年11月21日:クラウドファンディング募集開始
・2026年1月末:クラウドファンディング募集終了
・2026年3月頃:DCP・広報物など制作最終化
・2026年4月以降:上映・配信
 
お礼の品発送時期
ご支援後に順次発送いたします。
・「信行牛」関連商品:2026年1月上旬または4月上旬(先着順)
・純米吟醸「産山村」及び信行さん自伝本:2026年4月上旬予定
・『村で生きる』オンライン鑑賞URL:2026年5月予定
 

その他

本プロジェクトは、インターネットでのお手続きが難しい方は、申込用紙でのご支援も可能です。

コチラの申込用紙をご使用ください。

ご不明な点などございましたら、事務局(096-201-1851)までお問い合わせください。

 

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、ご支援金を受け取り計画を実行します。
2025年11月17日 11:00映画『村で生きる』支援募集が始まります

阿蘇・産山村を舞台にしたドキュメンタリー映画『村で生きる』。
この作品をもっと多くの方へ届けるために、11月21日よりクラウドファンディングを開始します。

/data/blog/archive/original/29109.jpg

作品の中心にいるのは、“あか牛の神様”と呼ばれてきた井 信行さん。
草原と牛を想い、村の営みを静かに支えてきた方です。

90歳を迎える父の背中を追う、息子・雅信さんが継いだ親子の時間は、ただ「牛を育てる」以上の物語を抱えています。
阿蘇の自然の循環を守ってきた、その暮らしの尊さを見つめた映画です。

今回のクラウドファンディングでは、上映や配信に必要な整備費用に活用させていただきます。
ご支援いただいた皆さまへは、信行さんが育てた希少なあか牛「信行牛」や、産山村の地酒「産山村」、自伝本など、心を込めたお礼の品をご用意しています。

親子の営みと阿蘇の草原を未来につなげるために。
どうか温かい応援をよろしくお願いいたします。


「村で生きる」監督・撮影・編集
小林瞬 中村朱里