触れて、感じて、学ぶ未来を
視覚障がい児の学びを支える教材を全国へ届けたい!奈良での展示会出展へのご支援を
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~2026年1月31日
「学ぼう!作ろう!届けよう!」
はじめまして。
私たちは、熊本大学工学部公認サークル「盲学校用教材開発普及サークル Soleil(ソレイユ)」です。
視覚に障がいのある子どもたちが、触って・聞いて・理解できる教材で、当たり前に学べる環境を広げています。

全国に視覚特別支援学校(盲学校)は68校あり、2023年5月1日時点では、3,591名(幼稚部260,小学部656,中学部480,高等部2,195)の生徒が通っています。
視覚特別支援学校の高等部卒業者のうち約31%は、大学・短大・高専などに進学していますが、これは高等学校卒業者の高等教育機関への進学率87.3%に比べると非常に低い状況です。
このように、潜在的な力が視覚障がいのために社会で十分に活かされていない現状があります。
進学や学びの機会が狭まる背景には、専門書や図版・数式を含む教材の点訳/音声化/拡大最適化等の視覚障がい者用の教材の不足と費用負担が大きいという課題があります。
私たちの合言葉は、「学ぼう!作ろう!届けよう!」
上記のような課題に対して、我々Soleilは、工学部で獲得した知識を生かして、視覚に障がいのある児童生徒も平等に学べる教材を企画、試作、改良し、開発教材を寄贈しています。

2012年より活動を開始し、2014年より工学部公認サークルとして認定されました。
現在まで約20種類、累計500個以上の教材を全国の関係機関に寄贈しています。

教材の完成度を高めるためには、盲学校の教員や、視覚障がいのある方の意見がかかせません。

限られた予算の中で効率的に意見を聴取するため、盲学校の教員が参加する研究会で、毎年展示をさせていただき、有用性と改善点に関するフィードバックをもらっています。

これまで開発や寄贈のために、様々な助成金を獲得し、活動を継続してきました。
しかし、近年の助成金は、使用使途が作製に必要な物品費ならびに送料に限定され、旅費を含む展示会の出展に必要な費用としては使用できないのが現状です。これまでは、サークルへの寄付金で賄ってきましたが、今年度は遠征費が不足しています。
より良い教材を届けるために
本プロジェクトでは、令和8年2月に奈良県で開催される「視覚障害教育実践研究会」出展にかかる遠征費(往復交通費、宿泊費、機材運搬費など)をご支援いただくことを目的としています。研究会では、開発した教材を全国の盲学校の先生方に直接触れていただき、現場からの貴重なご意見をいただきます。
学生の情熱と技術で生まれた教材を、全国の必要としている人達へ届けるために、皆様の温かいご支援をお願いいたします!

既存の壁を越える学生の「ものづくり」
Soleilの最大の特徴は、学生が企画・試作・改良・普及の全てを主体的に行っている点です。
私たちは、工学部だけでなく、教育学部や理学部など多様な学部の学生が協力し、「触って、聞いて、理解できる」教材を開発してきました。

これまで開発し、全国の盲学校へ寄贈を進めてきた教材は、約20種類にのぼります。
開発教材の一部をご紹介します。
◆ふれあいどうぶつしょうぎ

こちらは、視覚障がい者も一緒に楽しめるように工夫されたボードゲームです。
女流棋士の北尾まどか氏が考案した入門将棋「どうぶつしょうぎ」を誰でも遊べるようにユニバーサルデザイン化しました。
駒には凹凸のある大きなマークが付けられており、手触りで駒の種類や進む方向が判別できるようになっています。

2022年には、全国の盲学校67校に計201台が寄贈されました。
その後、弱視者の人は全盲者より触覚が発達しておらず、視覚に頼る部分が多いので、白黒だと駒の判別が難しいという意見を受け、色で駒の種類がわかるように、ライオンはオレンジ、キリンは黄色、ゾウは青、という色をつけたカラー版を開発しました。

◆音声式環境計「大気くん」

温度、湿度、気圧、高度などを音声で知らせるポータブル環境学習教材です。
センサーを用いて実測データを取得し、それぞれのスイッチに応じて温度、湿度、気圧、高さ変化の数値を発話します。
高さ変化の読み上げ機能は校舎の階層の概念理解に役に立っただけでなく、登山の野外活動で地上と山頂の高度変化を教えるといった利用もされました。
2019年に開発を開始して2020年度までに改良を終了。2021年度から2022年度にかけて35校に寄贈し、2023年度には「STI for SDGs」アワードの次世代賞を受賞しました。

◆音声式世界地図

大陸や国を立体ピースで触れて学ぶ、はめこみしきのパズルです。
はめ込む土台と、国のピースの両方にペンで触れると、音声で地名や情報を確認できるシールがついています。地理学習に役立つことを想定しており、有用性検証を進行中です。
開発にかける情熱
私たちは、単に視覚障がい者のための教材を提供するのではありません。盲学校の先生方や当事者の方々とのアンケート結果をもとに、
「本当に現場で求められているものは何か」
を常に考えて、改良を行っております。

開発は時に何年もかけて、先輩から後輩に引き継がれるケースもあり、寄贈までいたらない開発教材もありますが、現場の人から求められる教材開発を目指して、日々努力しています。
開発・改良を重ねる日々は大変ですが、教材を届けた後のお礼状やお礼のメッセージが、私たち学生の最大の原動力となっています。
この活動を通じて、私たちは、ものづくりを通した社会貢献が可能であることを実感しています。

開発を次のレベルに進めるために、現場からの率直で厳しいフィードバックは不可欠です。
教材は、手ざわりや使い勝手、音声が学習効果を左右します。
それはオンラインの情報だけでは、その微細な感触、重さ、安全性、音声の調整方法といった「教材の価値」を伝えきれません。
私たちは、視覚障害教育実践研究会において、開発した実機を展示し、全国から集まる盲学校の教員と直接対話することで、以下の貴重なフィードバックを得たいと考えています。
・課題の洗い出し: 感想や教材の改善点、安全性・耐久性の観点からの検証。
・寄贈の希望の有無: 開発した教材を、寄贈されることを望むかどうか。

しかし、この活動は学生主体であるがゆえに、展示会への参加費用が継続の最大のボトルネックとなっています。
この遠征は、私たちが開発した教材を飛躍的に改良し、全国の学びを支える「インフラ」に変えるための、絶対に欠かせない『投資』です。
この活動を継続していくために、皆様からあたたかい応援をいただけますと幸いです。

皆様からいただくご支援は、教材の価値を最大限に高め、未来へつなぐために大切に使わせていただきます。
目標金額 500,000円
| 項目 | 優先度 | 内訳(例) |
| 往復交通費・宿泊費 | 最優先 | 学生メンバー数名分(展示品分)の往復交通費代、宿泊費 |
| 機材の運搬費 | 最優先 | 実機展示のための教材や備品などの梱包・輸送費 |
| 展示備品・消耗品費 | 必要に応じて | 点字ラベル、保護ケース、予備教材の製作、広報資料印刷費など |
| 広報費 | 必要に応じて | 活動報告書・お礼状作成、印刷費 |
※いただいたご支援は、上記の遠征費用を最優先に充当し、余剰が出た場合は次期開発の材料費や教材の寄贈費用に充てさせていただきます。
サークル顧問からのメッセージ
熊本大学 大学院自然科学研究科
熊本大学大学院先端科学研究部(工学系) 小林教授

Soleilは、触ってわかる教材を通じて視覚障害のある方に光を届ける、太陽(フランス語でSoleil)の名を持つ熊本大学工学部公認学生サークルです。
私は顧問として引率や物品購入の手続きを手伝うだけで、活動の核はあくまで学生自身の発想と行動にあります。
学生が自らの意思で課題を見つけ、開発を進め、当事者の声を聞きながら改良を重ねていることを、心から誇りに思っています。
サークルの一番の資源は「学生の時間」であり、物価高騰等により生活のためのアルバイトが増え、旅費のためにさらに働けば、試作と改良は止まってしまいます。
奈良での発表は、現場の声を次の改良へとつなげ、寄贈に至る教材の開発のための大切な機会です。
どうか学生が「働く時間」を「創る時間」に変えられるよう、時間と機会を支えるご支援をお願いします。

ご支援いただいた皆様には、お礼のメッセージをお送りさせていただくほか、Soleilで開発したグッズなどをお届けいたします。
▶寄付3,000円コース
・お礼のメール
▶寄付5,000円コース
・お礼のメール
・HPでのお名前掲載(希望者のみ、活動報告ページでの掲載)
▶寄付10,000円コース
・お礼のメール
・HPでのお名前掲載(希望者のみ、活動報告ページでの掲載)
・ふれあいどうぶつしょうぎ〔白黒デザイン〕1台(希望者のみ)
▶寄付30,000円コース
・お礼のメール
・HPでのお名前掲載(希望者のみ、活動報告ページでの掲載)
・ふれあいどうぶつしょうぎ〔カラーデザイン〕1台(希望者のみ)
▶寄付50,000円コース
・お礼のメール
・HPでのお名前掲載(希望者のみ、活動報告ページでの掲載)
・ふれあいどうぶつしょうぎ〔白黒・カラーデザイン〕各1台(希望者のみ)
▶寄付100,000円コース
・お礼のメール
・HPでのお名前掲載(希望者のみ、活動報告ページでの掲載)
・ふれあいどうぶつしょうぎ〔白黒・カラーデザイン〕各1台(希望者のみ)
・大気くん 1台(希望者のみ)
留意事項
【寄附金領収書について】
寄附金領収書の日付は本クラウドファンディング募集終了後、グローカル・クラウドファンディングから熊本大学に入金のある令和8年2月となります。このため、令和8年の所得に対する確定申告の対象となりますので、ご注意ください。※令和7年12月にご支援いただいた場合も令和8年の所得に対する確定申告の対象となります。
【お名前掲載について】
本クラウドファンディングの募集終了日以降に、ご寄附時にお申込者情報にご入力いただいた「お客様情報」の氏名を掲載します。・お名前掲載が不要な方
いずれかのコースの申し込み操作をいただき、「その他連絡事項」欄に「掲載不要」とご記載ください。
・本名を開示せずお名前を掲載したい方
いずれかのコースの申し込み操作をいただき、「その他連絡事項」欄に「任意のニックネーム」をご記載ください。
【ふれあいどうぶつしょうぎ、大気くん(返礼品)が不要な方】
いずれかのコースの申し込み操作をいただき、「その他連絡事項」欄に「返礼品不要」をご記載ください。
国立大学法人熊本大学 学長 小川 久雄

この度は、本プロジェクトのクラウドファンディングページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
Soleilの皆さんは、学生の持つ自由な発想力と専門知識を生かし、視覚に障がいのある子どもたちの「学びたい」という思いに寄り添い続けています。その取り組みは、多様性と包摂性ある社会を実現するうえで、極めて意義深いものです。現場の声をカタチにするため、全国から教員や当事者の方々が集う研究会への遠征は不可欠であり、今回のクラウドファンディングは、皆さんの情熱と技術がさらに多くの子どもたちへ届く架け橋となります。皆様からの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
国立大学法人熊本大学 工学部長 井原 敏博
この度は、本プロジェクトのクラウドファンディングページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
Soleilの学生たちは、工学的知見のみならず、多様な学部と連携し、視覚に障がいのある児童生徒の学びをより良くする教材開発に熱意を注いでいます。現場のニーズを見つめ、何度も試作・改良を重ねる姿勢は、まさに工学教育の真髄であり、社会貢献の最前線です。全国の盲学校の先生方と直接対話し、多様なフィードバックを受けるための遠征は、今後の教材開発に欠かせません。学生たちの志と技術を、ぜひ皆様のお力で応援してください。皆様からの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。

本プロジェクトへの寄附は熊本大学への寄附となり、確定申告を行うことにより税制上の優遇措置が適用されます。
▼詳しくはこちらをご確認ください。
税制上の優遇措置 - 寄附の特典 | 熊本大学基金 (kumamoto-u.ac.jp)
<寄附金領収書の発行について>
・寄附をされた方には、寄附金受領後、熊本大学より「寄附金領収書」を発行いたします。
<寄附金領収書の発行日とお手元に郵送される予定月>
・寄附金領収書の発行日は、原則として本クラウドファンディングの募集終了日(2026年1月31日)以降、株式会社グローカル・クラウドファンディングより熊本大学に寄附金が入金されたのを確認後、2026年3月頃の日付となります。このため、2026年の所得に対する確定申告の対象となりますので、ご注意ください。(2025年12月にご支援いただいた場合も2026年の所得に対する確定申告の対象となります。)
・郵送しお手元に届くのは、2026年4月末までを予定しております。
・領収書名義:ご寄附時にご入力いただいた「お客様情報」の氏名を宛名として作成します。
・領収書発送先:ご寄附時にご入力いただいた「お客様情報」のご住所にお送りします。
・寄附の受領日(領収日):グローカル・クラウドファンディングから熊本大学への入金日となります。

▽ご寄附の前に、利用規約を必ずご一読ください。
▽ご寄附確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
▽ご寄附完了後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください。
▽ご寄附完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
▽ご寄附に関するご質問はこちらをご覧ください。
▽支援金を受け取るのは熊本大学となり、支援金の運用とプロジェクト実行責任は熊本大学大学院先端科学研究部にあるものとします。
目標金額に満たない場合も、ご支援金を受け取り計画を実行します。
- 2025年11月25日 10:0012月1日より募集を開始します!
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はじめまして。
「盲学校用教材開発普及サークル Soleil」と申します。
私たちは、奈良で開催される視覚障害教育実践研究会への遠征費をご支援いただく、12月1日よりクラウドファンディングを開始します。

視覚に障がいのある子どもたちが、触れて・聞いて・理解しながら学べる教材をつくり続けてきており、
これまでに約20種類、累計500個以上を全国へ寄贈してきました。
教材の完成度を高めていくためには、実際に触れていただき、教員や当事者の方々から直接フィードバックを受ける機会が不可欠です。

しかし、学生主体の私たちにとって、展示会への旅費や機材運搬費は大きな壁となっています。
開発を止めず、より確かな教材を届けるために、今回の遠征はどうしても必要な一歩です。
子どもたちが「学びたい」と思ったときに、その手に届く教材がある社会をつくりたい。
その想いで活動を続けています。
皆さまからの温かな応援が、全国の子どもたちへ届く新しい教材を生み出す力になります。
少しでも関心のある方は、ぜひプロジェクトページをご覧いただけましたら幸いです。