熊本・八代「松浜軒復興基金」
令和8年熊本地震で傷ついた八代の宝「松浜軒」を未来へ
令和8年熊本地震により、お亡くなりになられた方々へ謹んで哀悼の意を表します。また、被災されたすべての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
支援のお願い
八代市に佇む 国指定名勝「松浜軒(しょうひんけん)」もまた、このたびの地震により大きな被害を受けました。
幾度もの風雨を耐え抜き、三百年以上にわたり地域の歴史を見守り続けてきた庭園と建造物。その姿は今、深い傷を負っています。
しかし私たちは、この場所の歴史をここで終わらせるわけにはいきません。
松浜軒は、八代を代表する文化財として多くの人々に親しまれてきました。春には庭園を彩る花々。夏には蝉の声と木々の緑。秋には紅葉が水面に映り込み、冬には澄んだ空気が静かな時間をつくり出します。
訪れた人の記憶の中には、それぞれの「松浜軒」があります。
子どもの頃に家族と訪れた思い出。遠方からの来客を案内した誇らしさ。季節ごとに変わる風景への感動。
それらは地域のかけがえのない財産です。
どうか松浜軒の未来をつなぐために、皆さまのお力をお貸しください。
地震による被害状況
令和8年7月28日に発生した熊本地震。
松浜軒では、大広間や蔵・書院など敷地内にある多くの歴史的建造物に深刻な被害が発生しました。現在も専門家による調査や文化財の保全作業が続いており、被害の全容把握と復旧方法の検討が進められています。

特に倒壊した巽蔵には、松井家に伝わる文化財や歴史資料が保管されていました。その中には、昭和天皇がご宿泊された際に使用されたと伝わるヒノキ風呂も含まれていましたが、現在も所在が確認できていません。


失われようとしているのは建物だけではありません。この場所に刻まれてきた歴史や記憶、そして先人たちから受け継がれてきた文化そのものです。
本格的な復旧には長い期間を要すると見込まれていますが、松浜軒を未来へつなぐための取り組みは、すでに始まっています。
時代を超えて受け継がれてきた松浜軒
松浜軒は、元禄元年(1688年)に八代城主・松井直之公が母・崇芳院尼のために築いた御茶屋です。以来、八代の歴史と文化を静かに見守り続けてきました。
長い歴史の中で、松浜軒は多くの賓客を迎えてきました。昭和24年には昭和天皇・香淳皇后が熊本をご巡幸された際のご宿泊所となり、昭和35年には昭和天皇・香淳皇后の昼食会場として利用されています。
また、作家・内田百閒もたびたび滞在したことが知られており、松浜軒は八代を代表する迎賓の場として数々の歴史を刻んできました。
人々が集い、語らい、時代を超えて受け継がれてきた地域の誇りであり、日本の文化遺産です。だからこそ私たちは、このかけがえのない歴史と文化を未来へ残していかなければなりません。

松井邸出御の天皇陛下(西日本新聞社提供)「八代市勢要覧昭和二十五年度版」出典:八代市文化財調査報告書「名勝松浜軒」より
ご支援金の使い道
皆さまからお寄せいただいたご支援は、松浜軒の復旧・復興に関する費用として活用させていただきます。
現時点では被害調査および復旧内容の詳細が確定していないため、状況に応じて必要な事業へ充当いたします。
建物や庭園の復旧については、今後、国や自治体の補助制度の活用が見込まれます。しかし、本格的な復旧には長い年月を要する見込みであり、その間も文化財を守り、松浜軒を未来へ継承していくための活動を継続していかなければなりません。
そのため、皆さまからのご支援は、復旧工事そのものだけでなく、松浜軒の再生を支える調査・保全・記録保存・情報発信・維持管理などの活動に大切に活用させていただきます。
※被害状況や復旧計画の確定状況に応じて、必要な事業へ活用いたします。
※活動状況を定期的にご報告いたします。
【御礼の品について】
ご支援の証として、当主からの御礼メッセージをお送りします。
あわせて、芳名録へのお名前掲載(対象コースのみ・時期未定)をご用意しております。詳しくは各支援コースをご覧ください。
なお、今後返礼品を追加する場合があります。その際は改めてご案内いたします。
長塀プロジェクトにご支援頂いた皆さまへ
松浜軒では2023年に長塀修復プロジェクトを実施し、多くの皆さまから温かいご支援をいただきました。
改めて心より御礼申し上げます。

2025年12月竣工直後の長塀
おかげさまで長塀への被害は比較的軽微でした。しかしながら、今回の地震では殆どの建造物が大きな被害を受け、松浜軒そのものの存続が危ぶまれる状況となっています。
今回の挑戦は、単なる修復ではなく、松浜軒の歴史と文化を未来へつなぐための挑戦です。
これまで皆さまとともに守り続けてきた松浜軒を、再び皆さまとともに未来へ受け継いでいきたいと考えております。
在りし日の松浜軒
変わらないと思っていた風景が、そこにありました。

静かな池に映る空。風に揺れる松の枝。
季節ごとに表情を変える庭園。ゆっくりと流れる時間。

訪れた人それぞれの記憶の中に、松浜軒があります。
子どもの頃に家族と訪れた思い出。
遠方の友人を案内した記憶。
花菖蒲や紅葉に心を動かされた瞬間。
松浜軒は、地域の人々の日常や人生の節目とともにありました。
だからこそ、私たちはこの風景を未来へ残したいと願っています。

復旧・再生への決意
令和8年熊本地震によって、松浜軒はこれまで経験したことのない大きな被害を受けました。
倒れた建物、崩れた蔵を目の当たりにしたとき、私自身も「本当に元に戻せるのだろうか」と不安を感じました。
しかし、全国から寄せられる励ましの言葉や、「また花菖蒲を見たい」「何としても残してほしい」という皆さまの声に触れるたび、松浜軒は私たち松井家だけのものではなく、多くの方々の心の中に生きる大切な場所なのだと改めて感じています。
松浜軒は、八代の誇りであり、日本の大切な文化遺産です。そして未来の子どもたちへ受け継ぐべき財産でもあります。復旧への道のりは長くなりますが、決して諦めることなく歩み続けます。
どうか松浜軒再生への挑戦に、温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
松井 葵之
(▶ 当主メッセージの全文はこちら)
※本プロジェクトは、寄附金控除の対象ではありません。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンを対応いたします。
- 2026年9月1日 08:58令和8年熊本地震で傷ついた八代の宝「松浜軒」を未来へ
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``皆さまへ
令和8年熊本地震のあと、被災した松浜軒の中を歩いたときの光景を、私は忘れることができません。
倒れた建物。崩れた蔵。見慣れていたはずの景色が、そこにはありませんでした。
私は松井家長男として生まれ、幼い頃から松浜軒とともに育ってきました。 この場所は私にとって単なる文化財ではありません。先祖から受け継ぎ、地域の皆さまとともに守ってきた大切な居場所です。
しかし今回の地震は、400年以上続く松井家の歴史の中でも経験したことのないほど大きな被害をもたらしました。
正直に申し上げれば、 「本当に元に戻せるのだろうか」 そんな不安が頭をよぎらなかったわけではありません。
それでも、被災後に全国から寄せられた励ましの言葉や、松浜軒を心配して訪ねてくださる方々の声に触れるたび、この場所は私たちだけのものではないのだと改めて感じました。
「あの花菖蒲をまた見たい」「何とか残してほしい」
その言葉の一つひとつが、私たちの支えになっています。2023年には、多くの皆さまのお力で長塀修復プロジェクトを実現することができました。 あの時いただいたご支援は、単に長塀を直しただけではありません。 松浜軒を未来へ残したいという想いそのものを支えていただいたのだと思っています。
だからこそ、今回も諦めるわけにはいきません。
復旧には長い年月がかかるでしょう。 私たちの世代だけで終わる事業ではないかもしれません。
それでも、今ここで立ち止まれば、先人たちが守り続けてきた歴史を途絶えさせてしまうことになります。
松浜軒は、八代の誇りであり、日本の大切な文化遺産です。 そして何より、未来の子どもたちから預かっている財産です。
再びこの庭園に人々の笑顔が集う日を信じて。 私たちは歩み続けます。
どうか松浜軒再生への挑戦に、温かいお力添えを賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。松井家第十四代当主
松井 葵之