肥後象嵌（ひごぞうがん）とは、熊本県で400年以上受け継がれてきた、鉄の地金に金や銀を打ち込んで模様を描く日本伝統の金工技法です。

鉄地の表面を細かく荒らし、そこへ金を一打ずつ丁寧に埋め込むため、完成までに膨大な時間と集中力を必要とする極めて高度な手仕事です。
 　

　
現在、この技術を本格的に継承し制作できる職人は、全国でも20人未満と言われ、消滅が危惧されている伝統工芸のひとつでもあります。

その源流は刀の鍔（つば）にあり400年もの間、武士や茶人の美学を映し出してきました。
鉄を熱し、赤錆を出し茶のカテキンによって黒く染め上げる。その工程一つ一つに、日本古来の侘び寂びの精神、茶の文化が息づいています。
 

限定コラボ商品の先行販売、特別体験ツアーを開催します！

今回、熊本の伝統工芸「肥後象嵌」の歴史を継ぐ肥後象嵌光助と、日本の「黒」と「侘び寂び」の美学を軸に伝統工芸を再構築するブランド96KURo-designがコラボレーションし、本クラウドファンディングでコラボ商品を先行販売します。

商品ラインナップは、肥後象嵌ベルト2種類と耳飾り1種類の合計3点です。

クラウドファンディング限定の特別価格でご提供します。
 
 

 

※掲載画像は3D完成イメージです。
　
千利休や宮本武蔵の侘び寂びを象徴する黒。
熊本県肥後藩細川家の家紋でもある九曜紋。
日本文化の象徴を結びながら伝統技術を「現代的な装飾」という新たな形へ。

伝統技術の価値を再提示し、400年の歴史、文化、美学を現代的に目に見える形で昇華します。
 
そして、宮本武蔵ゆかりの地巡りと肥後象嵌体験ツアーにご参加いただけるリターンもご用意しました。
モノとしての価値だけではなく、肥後象嵌の哲学・文化・歴史をより肌で感じていただけるツアーです。
 　

 
本プロジェクトでは過去から学び、継承、そして革新へと、さらに次世代へと繋げる挑戦の一歩です。

どうかその一歩を応援していただけますと幸いです。
　　

ご挨拶

皆様、はじめまして。
DeepLocal株式会社の中村 光輝です。

旅ブランドDeepLocal  LANTERNを立ち上げ、地方創生を目的に“その土地の深い魅力”を発掘し、地域の豊かな自然や文化に触れる体験を提供しています。
 
観光地としての表面的な魅力だけでなく、地域に根付く自然・歴史・文化・伝統工芸・食・体験、そして人の物語まで丁寧に掘り下げます。
そして、地元の職人や生産者と連携し、ここでしか味わえない特別な旅を提供することで、訪れる人と地域をつなぎ、共に持続可能な未来をつくる。
私たちは、そんな「新しい観光の形」を目指しています。
 
今回、熊本の伝統工芸「肥後象嵌」と、侘び寂びや黒の美学を掲げる96KURo-designと弊社が協働し、400年の歴史と現代の感性を重ね合わせて新たな革新を生む試みに挑戦します。
　

　

プロジェクトメンバー

肥後象嵌光助

熊本県の伝統工芸「肥後象嵌」を受け継ぐ名匠です。

肥後象嵌は、坪井諸工の流れを汲む鍛冶の家系で刀の鍔を手掛けており、明治7年に初代大住伊吉氏が創業しました。

以来四代にわたり「わざと精神」を継承し、鉄に金銀を打ち込む精緻な技で、400年の歴史を今に伝えています。
 
　

96KURo-design 

  
 
これまで、利休考案とされる雪駄にレザーやデニムなど現代の素材を掛け合わせ、新しい価値を見出してきました。

国際シンポジウムへの展示や各メディアへの掲載、また歌舞伎俳優とのコラボや日本空手協会など日本文化の象徴とのコラボを通じて、伝統の本質の継承と革新を国内外へと発信しています。
 

 　

｜96KURo-design の想い｜ 失われつつある日本の伝統技術や日本古来の美学に光を当て、もう一度「今に生きる文化」として甦らせることにあります。 伝統工芸をただ“守る”だけでなく、“攻める”姿勢で挑戦し、日本が誇る職人文化を次世代へとつなぎたい。若い世代が自然と伝統に触れられる機会を広げたいと考えています。 受け継がれてきた熟練の技や素材、そこに宿る精神性を大切にしながら、現代的な価値へと昇華させていく、それが大石氏の目指す道です。 効率やスピードが優先される時代だからこそ、人の手による仕事や日本の美意識の価値を再構築することが必要だと感じています。   このプロジェクトは、日本の美を現代に蘇らせ、文化・地域・未来をつなぐ新たな一歩となることを願っています。

　

プロジェクト概要

今回、400年続く伝統技法・侘び寂び、そして“茶で黒を生む”肥後象嵌の美を、現代の「身につけるアート」として、「ベルト」と「耳飾り」に昇華しました。

日本の手仕事の価値を次の時代へ、そして国内だけではなく世界へ、日本の美意識や文化をお届けします。
　

｜ベルトと耳飾りの選定理由｜ 刀鍔（つば）は、武士が唯一、自身の家紋や芸術性、美意識を宿した場所であり、刀を腹に添える所作には“腹を据える＝覚悟を決める”という意味がありました。 現代においても「帯を締める」という言葉には覚悟の象徴が残っています。そこで、刀鍔の意匠をベルトに転写することにより、武士の精神性と現代の覚悟を結ぶアイコンとして再構築しました。   また耳飾りには、刀身の“茎（なかご）”を静かに受け入れる茎棺（なかごびつ）の造形を取り入れています。茎棺は刀の心を受け止める場所。そこから発想し、耳飾りには「聞き入れる・受け入れる」姿勢を象徴させ、身体の中で最も“外の声を取り入れる部位”である耳に落とし込みました。装飾に終わらず、侘び寂びの精神性をまとう工芸作品として成立させています。

　
初回の制作ラインナップは、肥後象嵌ベルト2種類と耳飾り1種類の合計3点です。

今後、本クラウドファンディングの収益をもとに、ラインナップを増やしていく予定です。
　

リターンの紹介

本プロジェクトでは、限定コラボ商品の6コースに加え、96KURo-designの商品をお選びいただける4コースをご用意しました。

さらに、DeepLocalの旅ブランド「DeepLocal LANTERN」が企画・開催する、宮本武蔵ゆかりの地巡りと肥後象嵌体験ツアーがセットになった特別コースもご準備しております。

この機会に、ぜひ熊本の技と文化に触れる特別な体験をお楽しみください。
　

限定コラボ商品

1. 二天一流（宮本武蔵） 肥後象嵌ベルト：250,000円
※本プロジェクト終了後、341,000円(定価税込)で販売予定。

2. 九六意匠（96KURo-design） 肥後象嵌ベルト：250,000円
※本プロジェクト終了後、319,000円(定価税込)で販売予定。

3.96KURo-design 黒揺（耳飾り）：60,000円
※本プロジェクト終了後、121,000円(定価税込)で販売予定。

一点一点、職人の手作業で製作するため、細部の表情・彫り・色味などにわずかな差異や変更が生じる可能性がございます。手仕事ならではの個体差としてご理解賜れますと幸いです。
※画像は商品イメージです。実際の仕上がりとは一部異なる場合があります。
　

  

限定コラボ商品＆特別体験ツアー

4. 二天一流（宮本武蔵） 肥後象嵌ベルト・宮本武蔵ゆかりの地巡りと肥後象嵌体験ツアー：300,000円

5. 九六意匠（96KURo-design） 肥後象嵌ベルト・宮本武蔵ゆかりの地巡りと肥後象嵌体験ツアー：300,000円

6.96KURo-desin 黒揺（耳飾り）・宮本武蔵ゆかりの地巡りと肥後象嵌体験ツアー：110,000円
 

【概要】宮本武蔵ゆかりの地巡りと肥後象嵌体験ツアー

宮本武蔵のゆかりの地巡りから、肥後象嵌の製作を体験できる1日体験ツアーです。

・所用時間：8時間
・開催時期：2026年3月~4月

【タイムスケジュール】
9:00頃　集合場所へお迎え
9:30-10:00　武蔵塚公園で宮本武蔵のお墓参り
10:30-13:00　島田美術館（観覧・写経・ランチ）※島田美術館では、宮本武蔵関連の遺墨・書画・ゆかりの品を鑑賞できます。
13:30-14:30　肥後象嵌体験
15:00-15:20　雲厳禅寺参拝
15:20-15:50　木刀素振り体験
16:00-17:15　座禅会
17:45　集合場所へお送り

【参加者特典】
・霊厳洞キーホルダー
・写真撮影
　

※日程はお申し込み後に個別調整となります。可能な限り調整いたしますが、都合によりご希望に添えない場合がございます。
※ランチ代は、お客様のご負担となります。
※本ツアーは1つのお申込みにつき1名様のご参加となります。
※催行人数(目安)は5名です。5名以上の団体でのご参加を希望の場合は、個別に調整を行いますので事前にご相談ください。
※最小実施人数は1名です。
※開催不可日：火曜日、第2・第4水曜日

　

　

96KURo-design 取扱製品

7.雪駄 KUURo Setta：30,000円
※現在、33,000円(定価税込)で販売中。

下記4種類からご選択ください。

・model：漆黒（牛皮）
・model：月白（牛皮）
・model：藍織（岡山デニム）
・model：墨織（岡山デニム）
　

　
8.美濃和紙素材足袋靴下：3,000円
岐阜県が誇る伝統工芸品「美濃和紙」を綿と撚り合わせて作られた和紙糸を使用し、足袋型の靴下として仕立てたのが「ORINO TABI」です。
軽やかさと快適な履き心地が特長の一足です。

9.厳選白川一番茶（みる芽緑茶）間の座00：3,000円
かつて伊勢神宮への献上茶としても選ばれた、由緒正しき最高級の逸品です。
岐阜県東白川村、標高1,100m級の山々が連なる自然の静寂と恵みをまとう、年に1度だけ摘まれる一番茶（みる芽緑茶）です。

10.厳選白川一番茶（和紅茶）間の座01：3,000円
白川産やぶきた種の茶葉を丁寧に発酵させ、香り高く、ほのかな甘みとまろやかさを追求した一杯。
一口ごとに、ふわりと立ち上る優しい甘みと、静けさをたたえた深みのある味わいです。
 

  

資金使途

本プロジェクトで集まった資金は、下記の費用に大切に活用させていただきます。

・商品製造にかかる初期費用
・サンプル制作費
・パッケージなどの商品撮影費用
 

また、今回の「先行販売」で得た収益は、第2弾商品の製作費用などにも充て、ラインナップを順次拡充してまいります。
ぜひ今後の展開にもご期待ください。

　

スケジュール

肥後象嵌ベルトおよび耳飾りの発送時期
募集終了後より制作を開始いたします。完成まで最大2カ月ほどお時間をいただく場合があるため、発送は3月上旬を予定しております。
なお、製造状況によっては発送が遅れる可能性がございますので、あらかじめご了承ください。

宮本武蔵ゆかりの地巡りと肥後象嵌体験ツアーの開催時期
3月、4月に開催予定です。
※日程はお申し込み後に個別調整となります。可能な限り調整いたしますが、都合によりご希望に添えない場合がございます。

96KURo-design 取扱製品
募集終了後、1月中に発送いたします。
　

応援メッセージ

本挑戦を後押ししてくださる3名の方々より温かいメッセージを頂戴しましたので、ご紹介させていただきます。

直島旅館 ろ霞　佐々木 慎太郎氏

香川県・直島にある「直島旅館 ろ霞」のオーナーである佐々木氏には、岡山デニムを用いた雪駄「KUURo Setta」の製作にあたり多大なご協力をいただきました。
現在も同旅館で商品をご販売いただいており、ブランドの発展をともに支えてくださっている大切なパートナーです。

　

　
高崎 雅治氏（王立英国建築家協会名誉フェロー建築家）
取引先とのご縁をきっかけに、本プロジェクトをご紹介する機会に恵まれました。
建築界で高い評価を受ける高崎氏に想いを受け止めていただき、温かい後押しの言葉まで頂戴できたことは、私たちにとって大きな励みとなっています。
　　

　
株式会社光助　代表取締役社長
大住 裕司氏（四代目光助）
本プロジェクトメンバーでもある大住氏は、肥後象嵌の伝統を受け継ぐ四代目として、コラボ商品（ベルト2種・耳飾り1種）の制作にご協力いただきました。
伝統と革新をつなぐ存在として、本挑戦を力強く支えてくださっています。
　

 　

 　

最後に

DeepLocal は、地域の隠れた職人や専門家に光を当て、象嵌工房体験や剣術体験を通じて観光経済を活性化し、伝統工芸士や剣術指導の後継者育成にもつなげていくことを目指しています。
また、お茶由来の発色や手仕事による製造では循環型物作りの実践でもあります。
 
今回のプロジェクトは、日本の美意識を“見える形”へと昇華し、伝統工芸の価値を次世代へと受け継ぐ新たな試みです。文化と地域、そして未来を結ぶ架け橋となるものだと考えています。

伝統を学び、体験し、楽しむ人が増えるほど、地域の文化は息を吹き返し、新しい産業の芽へと育ってほしい。
このクラウドファンディングが、そのきっかけとなることを心から願っています。
 
少しでも多くの方にこの想いが届き、応援していただけますと幸いです。


【公式アカウント】
公式サイト： KURo JAPAN RABEL
公式Instagram：＠96kuro_design
※DeepLocalの旅ブランドDeepLocal  LANTERNのホームページは現在作成中で、こちらでも商品販売します(2026年1月に公開予定)

【募集方式について】
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けします。