受付中 海老養殖のパイオニアが挑む 南国白甘海老ファンド

長年の研究と技術で、日本の水産業を支える

一口金額
30,000円
募集総額
14,400,000円
事業者名
株式会社日本陸養
参加人数
2人
地域
和歌山県 和歌山市
分野
漁業・水産加工
募集期間
2025年7月31日~2026年1月31日
特典
■1口につき、瞬間冷凍した有頭南国白甘エビ1kg(送料税込6,000円相当)
■3口以上ご出資の方は、上記の特典に加え「串間市陸上養殖場」(宮崎県)で行うエビ陸上養殖の現地ツアーへご招待
特典の詳細を見る
本匿名組合契約の名称 海老養殖のパイオニアが挑む 南国白甘海老ファンド
営業者 株式会社日本陸養
出資金募集最大総額(口数) 14,400,000円 (480口)
出資金募集最低総額 3,000,000円
申込単位(1口あたり) 30,000円/口 (内訳:出資金30,000円)
(上限口数:480口)
会計期間 2026年2月1日~2031年1月31日
決算日 第1回 2027年1月31日
第2回 2028年1月31日
第3回 2029年1月31日
第4回 2030年1月31日
第5回 2031年1月31日
報告日 決算日から90日以内
分配日 決算日から120日以内
決済方法 (1)お振込み
お申込後、当社からお送りするメールに記載の金融機関口座へお振込みください。
(2)クレジットカード決済(以下のカードに対応)
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ファンド対象事業

本匿名組合契約に基づき、営業者が行う事業全体(稚エビ等の種苗・養殖コンサルティング・研究等)のことをいいます。
 

資金使途

ファンド資金は、以下のとおり使用いたします。
項 目 金 額
稚エビ餌仕入費用 12,000,000円
業務委託費(最大) 2,400,000円
合  計 14,400,000円
*1 資金使途の実際支出額が想定を下回った場合には、残額を労務費として使用します。

事業計画

今後の事業計画は以下のとおりです。ただし、営業者及び取扱者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。
 
1. 事業計画上の売上について
事業計画上の累計売上金額(税抜)、本匿名組合契約におけるリクープ売上金額(税抜)は下記のとおりです。
 

前期実績 2024年10月期 税抜 21,790千円
損益分岐 5年間 税抜 377,952千円
事業計画 5年間 税抜 660,530千円
スクロールしてご覧ください。
 
(内訳:1〜5年目)
  1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
事業計画
(売上金額)
99,400千円 151,000千円 130,450千円 136,710千円 142,970千円
稚エビ種苗事業 66,900千円 108,500千円 117,950千円 124,210千円 130,470千円
養殖施設コンサル事業 30,000千円 40,000千円 10,000千円 10,000千円 10,000千円
その他 2,500千円 2,500千円 2,500千円 2,500千円 2,500千円

 

2. 事業計画上の実施施策(運営の方針)について
営業者は設立3年目の会社です。創業以来、稚エビ種苗や養殖施設コンサルティング及びそれに付随する業務を行い、実績を積み上げてきました。今後は以下の施策の実施を進めることで、事業計画の達成を図ります。
 
a. 種苗技術の確立
営業者は従前よりバナメイエビ・クマエビの人工交配、孵化、栽培を行い、安定的な種苗生産技術を確立してきました。季節や天候に左右されない陸上での種苗研究を進めることで、エビ養殖における課題である種苗の安定供給を目指します。
 
b. 串間市におけるバナメイエビ種苗センターの新設
営業者は従前よりバナメイエビの種苗を行っており、既に稚エビ生産に必要な設備及び技術を有しております。現在、宮﨑県串間市に新たな種苗センターを建設しており、2025年10月の完成を予定しています。本施設の稼働により稚エビの生産能力向上を図り、併設する陸上養殖場へ販売する計画です。
 
c. 養殖施設コンサルティングの全国展開
営業者は従前より養殖に関する研究を行ってきました。有する知見を生かした養殖施設コンサルティングを行うことで全国に陸上養殖施設を増やし、稚エビ販売における販路の拡大を図ります。

分配計算式

匿名組合員への1口あたりの分配金額は、以下の計算式により算定いたします。
なお、1口あたりの分配金に円未満の端数が生じた場合は、端数を切り捨てて算定いたします。

リクープ前:
売上金額(税抜)×3.81%÷480口×1口

リクープ後:
リクープ売上金額(税抜)×3.81%÷480口×1口+(売上金額(税抜)-リクープ売上金額(税抜))×1.73%÷480口×1口
 
※リクープ

匿名組合員にとっての損益分岐点のことをいいます。本匿名組合契約に基づく分配金額の合計が匿名組合員からの出資金と同額になることです。

金銭による分配金額のシミュレーション

本匿名組合契約における金銭による分配金額のシミュレーションは以下のとおりです。
なお、シミュレーションの目的は、本匿名組合事業の売上に応じた分配金額を予想することにあります。
したがって、売上を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。

(1口30,000円を出資の場合)

本匿名組合契約の対象事業の売上計画
5年間 売上金額 分配金額 償還率 源泉徴収後
償還率
損益分岐前 ¥188,976,378 ¥15,000 50.0% 50.0%
損益分岐 ¥377,952,756 ¥30,000 100.0% 100.0%
事業計画 ¥660,530,000 ¥40,184 133.9% 127.0%
スクロールしてご覧ください。 
 
(注1)匿名組合員に対する出資1口あたり分配金額は、上記に記載の算出式に基づいて計算されます。

(注2) 表中の償還率は、次の算出式によって計算される全会計期間に係る1口あたり分配金額の合計額を基にした償還率であって、年率ではありません。
1口30,000円の出資金に対し、1口分配金額が30,000円となる時点を償還率100%としています。
匿名組合員に対する出資金1口あたり分配金額/30,000円

(注3) 匿名組合員への損益の分配について、利益が生じた場合は当該利益の額に対して20.42%(復興特別所得税0.42%含む)の源泉税徴収が行われます。なお、将来税率が変更された場合には、変更後の税率により計算が行われます。また、利益とは出資者に対する分配金額が匿名組合出資金額を超過した場合における当該超過額をいいます。したがって、匿名組合員に対する分配が行われても、利益が生じるまでは源泉徴収は行われません。

海老養殖のパイオニアが挑む 南国白甘海老ファンドの締結については、以下のような留意点およびリスクがあります。

1. 債務超過のリスク
営業者は募集開始日の直前期における決算書上、債務超過であり、一般的に債務超過状態の営業者は、次のような不利益を被るリスクがあります。まず、債務超過の営業者は新規の借入ができない可能性があります。また、取引先との取引継続に支障が生じる可能性があります。次に、債務超過は、営業者の破産、民事再生、会社更生又は特別清算等の各手続きの開始原因であり、営業者についてこれらの手続きの申立てがあると、本匿名組合契約は直ちに終了します。さらに、債務超過の場合、営業者の資産に対して債権者による仮差押命令が発令される可能性が高くなります。仮差押命令が発令された場合、取引先との取引に支障が生じたり、金融機関からの借入等に関して、期限の利益が喪失する等により、支払不能となり事業継続に支障をきたす可能性があります。また、仮差押命令が発令されると、本匿名組合契約は直ちに終了します。いずれの場合にも、出資金の全部が返還されないリスクがあります。

2. 営業者の倒産に関するリスク
今後の事業の状況如何によっては、営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生していたとしても、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、又は出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権をいいます。以下同じです。)には、何ら担保が付されていません。また、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。

3. 資金調達のリスク
営業者は本匿名組合事業の必要資金を本匿名組合契約による出資金でまかなう計画です。したがって、本匿名組合契約での資金調達が滞る場合、事業計画通りに本匿名組合事業を開始することができないリスク及び事業計画の売上規模が縮小するリスクがあります。なお、本匿名組合契約での資金調達の状況により、金融機関からの借入やリース契約等で資金調達を行い、本匿名組合事業を開始する可能性があります。

4. 経営陣の不測の事態に係るリスク
本匿名組合事業について、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業の運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対しまして、本匿名組合契約では各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。

5. 大地震・大津波等の自然災害のリスク
大きな地震や津波、台風等の自然災害等に起因する要因により、事業の継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。

6. 風評被害によるリスク
伝染病、放射能汚染等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。

7. 許認可等に関するリスク
本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後かかる許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。

8. 訴訟等に関するリスク
営業者の事業活動において、製造物責任、環境保全、労務問題、取引先等との見解の相違等により訴訟を提起される、又は訴訟を提起する場合があり、その動向によっては営業者の事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、訴訟等が行われることにより、営業者の社会的信用等に悪影響を及ぼすリスクがあります。

9. 本匿名組合契約未成立のリスク
取扱者が営業者に対して出資金を送金する前に、本匿名組合契約が終了した場合、募集期間が終了したにもかかわらず、申込者からの出資金額が出資金募集最低総額(3,000,000円)に満たなかった場合、2026年1月31日までに串間市陸上養殖場に対する稚エビ販売の売上が計上されなかった場合には、本匿名組合契約は遡って未成立とみなします。この場合、既に支払われた出資金及び取扱手数料は速やかに返還しますが、分配を受けることはできません。その際、当該出資金及び取扱手数料の返還にかかる振込手数料については申込者にご負担いただきます。

10. 生産に関するリスク
本匿名組合事業の商品の生産については、原料の調達状況、設備の稼働状況、不慮の事故、天災・伝染病その他の不可抗力等により、想定を大幅に下回る可能性があります。この場合、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

11. 販売に関するリスク
本匿名組合事業で販売する商品については、営業者の判断の下で販売されますが、販売時の景気動向、市場の需給状況、天災・伝染病その他の不可抗力等により、予定単価及び予定量を大幅に下回る可能性があります。この場合、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

12. 新規事業に関するリスク
本匿名組合事業には新規事業が含まれており、商品の安定的な確保、販路の獲得や販売体制の整備等の運営体制の構築に予想外のコストや時間を要する可能性があり、その結果、事業計画上の売上金額を達成できなくなるリスクがあります。

13. 兼業に関するリスク
営業者の代表者は株式会社サラヤアクアカルチャーの代表者として活動に携わっていることから、営業者の代表者が同社の活動に労力・時間等を割かれる結果、本匿名組合事業の計画遂行に悪影響を及ぼすリスクがあります。

14. 特典の進呈に関するリスク
営業者は匿名組合員に対し、特典の進呈を行うことを予定しておりますが、事情により特典の進呈を行うことができない、又は、変更するリスクがあります。

15. 事実の調査に関するリスク
取扱者が行う事実の調査は、取扱者独自の水準に基づき実施される調査であり、また、入手資料及び営業者への質問の回答について、すべて真実であることを前提としておりますが、事実の調査が誤るリスクがあります。また、取扱者の事実の調査に基づくファンド組成の判断は、匿名組合員への分配金額や出資金の返還を保証するものではなく、営業者の事業計画や、営業者が破産等しないことを保証するものではないことにくれぐれもご留意下さい。
出資者の皆さまには、今回新設する串間市の陸上養殖場で育てるバナメイエビ『南国白甘海老』有頭で瞬間冷凍して鮮度そのままにお送りいたします。
また、3口以上ご出資の方は串間市陸上養殖場の現地ツアー(ご希望の場合は宿泊券付き)にご招待いたします。
 
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■1口につき、瞬間冷凍した有頭南国白甘海老1kg(送料税込6,000円相当)を募集終了後、会計期間中にお送りします。
※1kg40尾程度となります。
※冷凍便でお送りします。

■3口以上ご出資の方は、上記の特典に加え「串間市陸上養殖場」(宮崎県)で行う海老陸上養殖の現地ツアーへご招待いたします。

口数に関わらず、会計期間中に1回のご参加となります。
※現地ツアーへの参加は出資者ご本人を含む2名迄が対象です。
※現地までの交通費等は自己負担となります。
※ツアー参加の際は、養殖場を共同運営する株式会社南部環境エナジーのグループが運営するホテル「串間スマートホテル」への宿泊券が、出資者様を含め最大2名分(1室)まで付きます。
※夕食時は無料でBBQ施設をご利用可能です。出資者の方には【南国白甘海老】をサービスでご提供いたします。
※ツアーの詳細は募集終了後、別途ご案内いたします。


▶串間スマートホテルについてはこちら(外部リンク:楽天トラベル)
串間市陸上養殖場同様、木質バイオマスボイラーを設置したサステナブルなホテルです
 
(注1) 特典は、営業者の都合により内容が変更される場合や実施ができなくなる場合もあることをご留意ください。
(注2) 特典の詳細につきましては、募集終了以降、別途ご連絡いたします。
(注3) 海外への発送はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
株式会社日本陸養は、海老の種苗生産*と栽培養殖技術の研究を行う企業です。
足赤海老やバナメイエビの産卵から養殖までを一貫して国内で行う、海老の完全国内生産の技術を有しています。
*種苗生産:親魚の選別、採卵、孵化の工程を経て、稚魚を育成すること
 
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海水温の上昇、赤潮などによる水質悪化、魚病、漁獲量の減少、燃油価格の高騰、漁業者の高齢化と後継者不足。近年の環境変動などにより、海老漁業は多くの課題に直面しています。
 
日本陸養は独自の種苗・栽培・養殖技術を用いた新たな陸上養殖モデルを構築することでこれらの課題解決を図り、海老の安定供給を目指します。
 
本ファンドでは、宮崎県串間市にいける木質バイオマスを活用した陸上養殖場の建設、バナメイエビの新たな地域ブランド「南国白甘海老」の開発など、今後の事業拡大を見据えて稚海老の種苗に必要な資金を募集します。
 
持続可能な水産業の未来を切り拓こうとする日本陸養と共に、地域に根差した新しい食づくりに、参加してみませんか?

出資者特典
1口につき、南国白甘海老1kg(送料税込6,000円相当)をお届けします。
串間市の陸上養殖場で育てるバナメイエビ「南国白甘海老」を瞬間冷凍し、鮮度そのままの状態で発送します。
 
さらに、3口以上出資いただいた場合は、串間市の陸上養殖場の現地ツアー(宿泊券付き)にご招待いたします。
   
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<南国白甘海老の特徴>
透き通るような淡い白さが特徴で、とろりとした舌触りと濃厚な旨味、上品な甘さを兼ね備えた逸品です。
お刺身で食べると、口の中でとろけるような食感と、深みのある甘味が広がります。
新鮮だからこそ頭まで食べることができ、1尾まるごと余すことなくお楽しみいただけます。
 

■ご確認ください■
本ファンドは、ミュージックセキュリティーズ株式会社が取扱者として募集する『完全国内生産 南国白甘海老ファンド』と合わせて14,400,000円の募集を計画しております。2つのファンドの合計出資額が当該金額に達した場合、募集を終了いたします。このため、本ファンドの「集まっている金額」は、2つのファンドの合計額となるよう随時情報を更新しております。
また、14,400,000円を超えてお申し込みがあった場合、お申し込みのキャンセルをさせていただくことがございます。この場合には、メールにてお知らせいたします。何卒ご了承をお願いいたします

 

日本の海老漁業の現状

海老は、日本人にとって身近な人気食材ですが、国産海老の漁獲量は減少の一途を辿っており、2019年の国内自給率は約5%。年間約23万トンを輸入し、需要を賄っています。
※出典:一般社団法人海老協会HP(外部URL)
 
また、国産海老の多くはサクラエビなどの小型のもので、私たちの食卓に並ぶ中型海老のほとんどは外国産が占めている状況です。
  
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近年、陸上養殖による海老の安定流通を図る取り組みが活発となっていますが、日本国内での養殖にはいくつかの課題が存在します。
 
1.種苗の確保が困難
国内の海老養殖では、稚海老を海外からの輸入に依存しています。
しかし、稚海老の輸入は日本に存在しないウイルスが持ち込まれるリスクを負うこととなります。海外由来の種苗を原因として、海老特有の感染症が養殖場に侵入した可能性が高いとされる事象も確認されているとのことです。
そのため、安全な稚海老の確保が必要とされていますが、国内の種苗出荷施設は養殖場の数に対して不足しています。
 
2.不十分な生態把握
現在、陸上養殖においてバナメイエビを取り扱う施設が増えています。しかし、日本国内においてはバナメイエビの生態に対する十分な知見がなく、陸上での最適な養殖環境が整備できていないため生産性が著しく低いと、日本陸養は考えています。
 
3.加温コストの負担
日本で海老の養殖に適した約30度の高水温を維持するためには、冬場の加温が不可欠です。
昨今の燃料費高騰も影響し、通年での海老養殖には大きなランニングコストがかかります。
 

日本陸養が目指す海老の安定供給

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和歌山市内の和歌浦湾に面した静かな港町に本拠を構える
 
日本陸養は、代表である亘氏の長年の経験に加え、研究と実験を重ねてきたことで、国内の海老養殖に対する3つの課題への解決策を見出しています。
 
種苗の確保と生態の把握
亘氏は、法人設立前から国内を含むアジア諸国で商業用海老養殖に携わっており、22年以上生態や水処理に関する研究を行ってきました。これにより、足赤海老の人工交配・種苗生産・栽培・養殖に成功しています。
 
現在、和歌山本社の養殖研究施設では、独自の無菌海水ろ過システムを用いた閉鎖型陸上養殖技術を駆使し安定的な稚エビ生産と栽培養殖の技術が確立されています。
  
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加温コストの低減
串間市の陸上養殖場では、地元企業と連携し、木質バイオマスを活用した加温システムを導入しています。
 
将来的には、日本陸養の技術と地熱・風力・太陽光・水力など地域の特性を活かした再生可能エネルギーを掛け合わせ、ランニングコストを抑えた、より持続可能な養殖モデルの実現を目指しています。
 

クシマスタイルで育てる「南国白甘海老」

新たな陸上養殖モデル 「バイオマス×海老養殖事業」
日本陸養は、宮崎県串間市で地元企業の南部環境エナジーとタイアップし、バナメイエビの陸上養殖拠点を立ち上げています。
  
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2024年10月の企業立地調印式
日本陸養、南部環境エナジー、白甘海老販売および串間市と協定書を締結
 
本施設では、日本陸養がこれまで培ってきた養殖技術をもとに、南国白甘海老の生態に合わせた養殖施設の設計とシステムの整備を行います。また、現地に種苗センターも設けることで、無菌海水を用いた環境下で人工交配を行い、ウイルス感染リスクのない稚海老を通年で安定供給することができます。
 
課題である加温コストについては、地元企業の南部環境エナジーがグループで運営する産業廃棄物処理場と連携し、ランニングコストの低減を図ります。
具体的には、解体廃材である木材を活用し、木質バイオマスボイラーの燃料として使用することで、海水の加温を24時間体制で行いながら、コストを抑えた運営が可能となります。
 
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究極の循環型水産農業を目指して

串間市におけるバナメイエビの陸上養殖により、新たな水産業の可能性を切り拓き始めた日本陸養。
地球に、海に、地域にやさしい持続可能な”究極の水産農業”社会実装するために取り組んでいるプロジェクトを紹介します。
 
アクアポニックス完全養殖技術の実用化
アクアポニックスとは、水産養殖の「Aquaculture」と水耕栽培の「Hydroponics」からなる造語です。魚やエビなどの水産物と、野菜や海藻などの植物を同一環境で育てる、世界的にも注目されている循環型水産農業です。
 
例えば、海老を陸上養殖し、糞尿や残餌などの排泄物(窒素態)を含む養殖水を用いて、海苔の生育に必要な窒素栄養分を養殖水から吸収、浄化し、再度海老の養殖水槽に戻します。
 
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現在、サラヤ株式会社(外部リンク:コーポレートサイト)と共同でこの循環養殖システムの確立を進めており、両社によって設立したサラヤアクアカルチャー株式会社の代表には亘氏が就任しています。
投薬も科学肥料も使わず環境への負荷を低減し、安全で安心な水産食材を生産する。地球に海に優しい水産農業を実現します。
 
▼2025年大阪・関西万博のBLUE OCEAN DOMEにサラヤアクアカルチャー株式会社の代表として亘氏が登壇しました。
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養殖業の最前線の研究や実践、地域社会や国際協力との連携、持続可能性について議論しています。

・亘氏のスピーチ:20分12秒~41分23秒
・ディスカッション:41分23秒~

 

出資者へのメッセージ

近年、海の環境は大きく変化しています。
 
日本の水産養殖業は、これまで海面での養殖が主流でしたが、近年では自然災害による養殖施設の破損や流出といった被害の増加、糞尿や残餌の腐敗による赤潮など、海洋汚染も深刻化しています。こうした課題から、海面での養殖の拡大は非常に難しい状況にあります。
 
そこで注目されているのが、陸上で養殖を行う「閉鎖循環式陸上養殖」です。陸上の管理された環境で行うため、計画的な生産・出荷が可能で、安心・安全かつ安定した供給を実現できます。海の環境を守る新たな養殖モデルとして、期待されています。
 
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私たちは、中国をはじめアジア諸国での海老養殖に長年関わってきたノウハウと、水処理資材の研究開発で培った先駆的な最新技術を活かし、種苗生産と陸上養殖の両輪で事業を展開しています。
 
これらの想いは我々のみで実現するものではありません。多種多様な企業のもつリソースを掛け合わせ、連携を広げながら、持続可能な食料供給システムの構築を通じて食の未来を切り拓いていきます。
 
『海老養殖技術のパイオニアとして、日本の水産業を支えます。』
 
株式会社日本陸養
社長 亘隆清
 
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営業者紹介

株式会社日本陸養
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【沿革】
2003年4月 亘隆清の個人創業にて、Science Laboを設立し、水処理技術の専門分野に特化した研究開発業務を開始
2004年6月 大阪府立大学工学部及び農学部(現:生命環境科学部)と産学連携にて研究開発を開始
2006年10月 独資現地法人「烟台隆清水処理設備有限公司(中国山東省烟台)」を設立
2007年4月 閉鎖循環式養殖用生物濾過に使用するバイオ資材の販売を開始
2008年9月 「閉鎖循環式陸上養殖システム」の販売開始(対象水産物:クルマエビ科バナメイエビ)
2015年7月 「バナメイエビ人工種苗生産」を開始
2018年6月 福島県「地域復興実用化開発業」に3期従事(福島県南相馬市内に閉鎖型陸上養殖施設を開設)
2020年12月 和歌山県・和歌山市・和歌山北漁業協同組合と連携し、田ノ浦漁港内にて閉鎖循環型海老種苗施設を開設
2023年5月 事業拡大に伴い法人化、「株式会社日本陸養」を設立
2025年3月 サラヤアクアカルチャー株式会社を設立し、和歌山産複合水産型陸上完全養殖事業に着手
 
 
営業者概要
 2025年7月31日現在
商号 株式会社日本陸養
所在地 和歌山県和歌山市田野338番地5
事業内容 稚エビ等の種苗・養殖コンサルティング・研究等
設立日 2023年5月9日
代表者 亘 隆清
決算日 10月31日
 

代表者紹介

代表取締役 亘 隆清
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1990年、建築総合設備業および水処理事業を扱う企業へ就職。在籍中は水処理装置開発、電解装置プラント開発、給排水設備工事の設計および施工・メンテナンス等を行う。
2003年の中国進出以降、工場排水やバナメイエビ養殖場の水処理を開始。
2020年、地域復興実用化開発等推進事業「福島復興事業」にて養殖機器の販売と養殖管理を請負う。
2022年・2023年、和歌山県「先駆的産業技術研究開発支援事業」を2期受託。
現在、和歌山にて足赤海老の人工種苗技術を確立し、採卵から成えびの養殖までの完全養殖を行なう。
 
 
2025年8月1日 09:30募集を開始しました

初めまして。株式会社日本陸養 代表の亘と申します。 
私たちは、和歌山県和歌山市の田ノ浦漁港、海の真横に研究施設を構えて海老の生産をおこなっています。
 
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国内ではまだまだ確立できていない海老の養殖ですが、私たちは雄の海老と雌の海老を掛け合わせながら卵を採って種苗生産し、養殖まで行うという、海老生産の0から100までの技術を持っております。
 
他国と比べても海老の消費量が多い日本ですが、国内自給率は著しく低い現状があります。
また、昨今、海老の陸上養殖によって国産海老を生産する施設が増えてはいるものの、輸入した稚エビを育成することがほとんどで、“完全国内生産”のものはごく僅かです。
 
私たちは安心安全の海老を育て、皆様の食卓へ安定供給できる未来を目指しています。
和歌山市や、現在種苗センターを新設している串間市を始め、国内の素晴らしい環境・エネルギーを生かし、非常に美味しい海老をお届けすることをお約束いたします。
 
海老養殖業界とともに、これから大きく飛躍しようと志す日本陸養を、是非応援いただけますと幸いです。
 

 

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